この記事では、NTTデータの選考フローや倍率、WEBテストのボーダーなどについて、22卒の選考を体験した身から詳しくご紹介させていただきます。
NTTデータと言えば、就活生からの人気も根強い超優良企業です。安定した収入や福利厚生に加えて、世界レベルの事業規模が大きな魅力で、多くの就活生が憧れる企業の一つと言えるでしょう。
そんなNTTデータですが、多くの就活生が集結するため選考のレベルが非常に高く、入念な対策が必要になります。
そこで、実際にNTTデータから内定を獲得した22卒の私が、具体的な選考内容を、効果的な対策を交えて紹介していきます。
ちなみにですがNTTデータはunistyleの選考情報が一番よくまとまっています。これを読んだおかげで私も内定を取れたと思ってます。
界隈では有名だけど情報がダダ漏れになってるので読まないのは損です。
【公式サイト】https://unistyleinc.com
また早期選考については【24卒】NTTデータはインターン優遇あり!早期選考や内定直結度もまとめたを読んでみてください。
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【25卒】NTTデータはインターン優遇あり!早期選考や内定直結度もまとめた
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エントリーシート、WEBテスト(推定倍率2倍)
最初の選考は、エントリーシートとWEBテストです。
ここでは、エントリーシート内容とWEBテストの結果の両方が同時に評価されます。
四季報のデータや私の体感としては、この選考の倍率は大体2倍です。つまり、2人に1人が面接に進むことすらできないということになります。
まず、22卒学生の学生が課されたエントリーシートの質問項目と、それぞれのポイントについて記述します。(エントリーシートでは通常自分自身の学歴や住所等も入力しますが、ここでは選考にあたって重要な質問項目についてのみ抜粋して記述しています。)
エントリーシート
- NTTデータは求める人物像として「考導力」「共創力」「変革力」という3つを定義しています。この中でご自身にもっとも当てはまるものを選択してください。
- 上記設問で回答した内容を元に、NTTデータを志望した理由を記入してください。(200字以内)
- 志望するコース(SE・コンサル・営業・その他コース)の職務内容をベースに、入社後チャレンジしたいことを述べてください。(200字以内)
- あなたがチームで最も高い成果を上げた経験について、お答えください
などが続きます。
学生と企業のマッチング度合いを測る質問が多いです。主に志望動機を問うものですが、志望動機に加えて、求める人物像に自分自身がどれだけマッチしているかについても十分にアピールする必要があります。
徹底的な企業研究と自己分析が鍵です。
事前に視聴できるオンライン上での説明会や、ホームページ等でNTTデータについて徹底的に調べなければなりません。実際に私は説明会の視聴を繰り返し、四季報と業界地図を読み込み、ホームページ内容を隅から隅まで研究しました。
このような形で企業研究をしたうえで、自己分析を通して自分自身の強みを明確にし、企業文化とのマッチングを文章上でアピールすることが求められます。
敲に推敲を重ねて論理的で読みやすい文章に仕上げる必要があるでしょう。
もしあなたがIT企業を中心に志望しているのであれば、協調性をアピールすることができるガクチカを作っておくと、かなり有効だと思います。少なくともNTTデータは、協調性のある学生を欲しているというのは間違いありません。
ちなみに私は、塾講師の経験を利用しました。スタッフ全員で、生徒数増加の為に授業力向上を図ったり、塾のPR活動に注力したりした経験があったからです。この経験の中での私自身の役割と行動指針をもとに、協調性があることをアピールしました。
エントリーシートの内容は以上になります。
WEBテスト
続いて、NTTデータのWEBテストについてご紹介します。
エントリーシートの記入が終わった後、適性検査Aと適性検査Bの2つの検査を受検するよう指示を受けます。
具体的には、適性検査AがSPI検査、適性検査BがTALという性格検査です。
22卒は、どちらもオンライン上での受検になりました。
まずSPIについてですが、ボーダーラインは大体7割弱だと感じました。この数字は、同じくNTTデータの選考に参加した知り合い2名と私の結果をもとに算出しました。
知り合いのうち1人はこの段階で不合格になったのですが、体感で6割くらいの得点率だったそうです。一方もう1人の知り合いは、7割くらいの得点率で通過しています。私は8割くらいの得点率だったと感じているので、ある程度余裕をもって通過したことになりそうです。
ボーダーラインが7割だと仮定すると、8割得点することができれば安心かと思います。
8割得点するためには、どんなに優秀な方でも、ある程度SPIの勉強をする必要があります。
SPIの高得点目安やSPIボーダー企業まとめ記事もあります。
対策をしつつ、NTTデータ通ったSPIがどこの企業に使いまわせるかなども上の記事では書いてるので読んでみてください。
私は参考書を2周したほか、他の企業のSPI検査で多くの経験を積んできました。ESなしでSPIテストセンター受けれる踏み台企業もまとめているので読んでみてください。練習大事です。
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【25卒】ESなしでSPIテストセンター受けれる踏み台企業91社まとめ
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次にTALという検査について説明します。
先に申し上げておくと、TALは対策不可な検査であり、個人的には対策する必要すらないと思います。
TALでは、一般的な性格検査のように文形式の問題と、図形配置問題の2つが課されます。
対策不可と申し上げましたが、文形式の問題は一貫性を持って答えることが必須になります。
例えば、「集団で働くことが得意か」という質問に対して「はい」と回答した後、「周囲と協力し合って仕事ができるか」という質問に対して「いいえ」と答えると、一貫性のない学生だと思われてしまいます。
また、嘘偽りの回答を繰り返せば、自分自身を偽ってい検査を受けているという結果が企業側に伝わってしまいます。
一貫性を持って、自分を偽らずに回答することだけは絶対に忘れないでください。
TALの対策についての記事もあるので読んでみてください。
図形配置問題は、「入社後に活躍する私」の姿を、図形を配置して表現するテストになります。特に難しいものでもなく、対策の必要も一切ありません。一種のゲームのようなものなので、気軽に取り組んでみてください。
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【普通に落ちる】適性検査TAL5回受けた通過者が対策方法をまとめてみた
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実は裏技としてLognaviを使うとTALの文章問題や図形の模試ができるだけでなく、自分の偏差値も出ます。
このアプリでは10段階で評価出るので自分の出来を正確に判断したい人にはかなりオススメ。ここの問題は本番でも出ると評判
問題数も豊富でTALの練習になるし、高得点かどうかの判断ができるので使わないのは損だ。
※アプリなのでスマホからリンク飛ぶと登録しやすいです。
公式サイト:Lognavi
TALを受けられる企業は少ないので、こういうので実践経験をつけておくと楽ですよ!
GD(グループディスカッション)、集団面接(推定倍率5倍)
NTTデータの選考の中で、確実に一番の鬼門になります。
この選考は、GD(グループディスカッション)と同日に集団面接を行い、その総合評価によって次の選考に進めるか否かが決まります。
なぜNTTデータはこの段階で個人面接を行わず、間にGDや集団面接を挟むのでしょうか。
その理由は2つあると私は考えています。
1つ目は、集団における学生の働きを見るためです。GDでも集団面接でも、他の参加者への協調性などが評価対象になります。先ほど記述した通り、IT企業は集団での働きがかなり重要視されるのです。
2つ目は、初期段階で学生を振るい落とすためです。NTTデータは言わずと知れた大企業。そのため、企業側としては、多くの学生を選考するのにかなりの時間が必要になってきます。GDや集団面接は、そうした労力をかけずに学生を評価できる、効率の良い選考方法なのです。そのため、積極性を発揮して目立っていかなければ、簡単に選考落ちしてしまうのです。
書類を通過した学生が集まるこの選考で生き残る方法について、以下で説明していきます。
GD(グループディスカッション)のコツ
GDと集団面接は同日に行われますが、最初にこのGDからスタートになります。
GDと集団面接についても、ESやWEBテストと同様にオンラインで行われました。
参加人数についてですが、採用面接官は2人、学生は6人でした。基本的にどの企業のGDもこのくらいの人数です。
私の選考時のGDのテーマは
「あなたが面接官であると仮定します。あなたなら、どのような基準によって学生を採用しますか。その基準と理由を明確にし、発表してください。」
というものでした。
全く同じお題が出るとは限らないので、テーマについては参考までにしてください。
GDの流れとしては
役割分担→目標の明確化→採用基準について意見交換→採用基準の理由について意見交換→全体のまとめ→発表→社員からのフィードバック
でした。GDの時間は30分ほどです。
議論の進め方については特に指定がないため、学生自らがすべて決めるような形式です。
このGDを通しての感想ですが、とにかく厳かな雰囲気でかなりの緊張感がありました。オンラインで行われるため、比較的コミュニケーションを図ることが難しく感じてしまうのです。
GDで意識したことは以下の通りです。
- 積極的に発言をする
- しかし、出しゃばり過ぎない
- 他の学生の意見を否定しない
- 協調する意識を常に持つ
- 発言量が少ない人に、話を振る
- 議論の逸脱を避ける
これらを意識することで、GDでは上手く立ち回ることができたと感じています。
NTTデータはエントリーシートの設問内容からも分かる通り、チームワークをとにかく重要視しています。そのため、協調性をもって議論を進めることを必ず意識しなければなりません。
フィードバックで「皆さんのチームワークに感心した。議論が活発に行われていて、聞いていて楽しかった。」と面接官が仰っていたのが印象に残っており、チームワークが重視されているのは間違いありません。
実際に私はこの選考に先立って、学校のGDのイベントに参加したり、友達を集めてGDの練習をしたりしました。そこでGDの流れやコツなどを勉強できるので、かなりおすすめです。私を含めて参加学生6人全てが、GDに対して抵抗なく臨んでいたので、かなり練習してきているという印象を受けました。
NTTデータの選考で初めてGDを経験するという人は、間違いなく他の学生に優位に立たれてしまいます。学生同士の蹴落とし合いのような選考ではないのですが、他の学生以上に良い意味で目立つためにも、経験は早めに積んでおくべきです
集団面接
GDの後に集団面接もあるので、かなりハードです。
面接官と学生については、GDと同じ方々がそのまま参加しました。
質問内容は以下の通りでした。
- GDについての感想は?
- なぜNTTデータを志望しているのか?
- NTTデータに入社して取り組みたいことは?
この3つのみで、時間は30分ほどで終了しました。
「GDについての感想は?」という質問を除いては、基本的にエントリーシートの内容について聞かれる面接でした。
時間は30分と比較的短く、かつ学生6人も参加していたため、質問に対する深堀はありませんでした。
この面接では、質問に端的に答えることが求められます。1問につき30秒間くらいでしょうか。1分間も回答していると長すぎると感じられてしまうはずです。
基本的には質問の数も少なく時間も短いため、少ない機会の中で精一杯アピールしなければなりません。
私がこの選考に通過できたのは、他の学生以上に志望度の高さを強く伝えられたからだと考えています。
私はNTTデータの選考に参加する前に、OB訪問を2度経験していました。OB訪問の有無で内定できるか否か決まるわけではありませんが、志望度の高さをアピールでき、さらには企業についての理解度を深めることができるので、OB訪問は非常におすすめです。
志望動機について聞かれた際、私はエントリーシートに書いた内容を端的にまとめ、OB訪問の経験によって志望度が上昇したことも追加で述べました。他の学生でOB訪問を経験している学生はいなかったので、他の学生との差別化に繋がったと確信しています。
集団面接は、参加学生の中で突出して目立てるかがポイントです。OB訪問をしていないとしても、圧倒的に企業研究を重ねてきたのであれば、それも1つの差別化ポイントになるはずです。
他の学生との差別化を意識しつつ、面接準備を行ってみてください。
実感としてNTTデータの面接官はかなり鋭いので面接に挑むに際して自己分析が甘いと突かれます。
OfferBoxのAnalyzeU+を使うとかなり高性能な自己分析を短時間でできるので、一度やってみることをお勧めします。
自己PRが簡単に作成できたり自分の強みと弱みがわかるので、これを元に面接対策を組み立てると、かなり突破への確率が上がります。
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2次面接(推定倍率3倍)
集団面接の推定倍率は5倍としましたが、この2次面接は大体3倍くらいだと思います。
GDや集団面接ほどは選考落ちしない印象です。この2次面接も、オンラインで行われました。
まず、私が2次面接で受けた質問について記述します。
・自己紹介と自己PR
・現在の選考状況について(差し支えなければ企業名も)
・学生時代、集団で何か成し遂げたことがあるか?
・チーム内でのあなたの役割は?
・なぜ文系なのにIT企業を志望しているのか?志望するようになったきっかけは?
・NTTデータを志望する理由は?
・なぜ他の企業ではなく、NTTデータが第一志望なのか?
・もし内定を出したら就活を終わらせるのか?
・逆質問
質問は逆質問を除いて8問で、約1時間で終わりました。面接官は2名で、学生は私1人のみでした。
やはり、集団における経験についてはここでも聞かれました。エントリーシートでも記述し、GDや集団面接でも集団における行動をアピールしたのにも関わらず、2次面接でもしっかりと聞かれました。他のIT企業でも同様の質問はほぼ必ずと言っていいほど受けるので、念入りに準備しましょう。
ポイントになったと思われる質問は、
「なぜ他の企業ではなく、NTTデータが第一志望なのか」
です。選考もここまで進めば、学生はかなり見込みありの段階です。そのため、内定出しをしたら本当に入ってくれるのかを企業側は念入りに確かめようとしてきます。
この質問に対して私は、「NTTデータグループ全体の中でNTTデータを第一志望にする理由」と、「多くのIT企業の中でもNTTデータを志望する理由」という、2つの軸から回答しました。
NTTデータグループの企業はなんと、約300社存在します。そして、NTTデータグループの企業の事業内容はかなり似ていたりします。そのため、「他のNTTデータグループ企業ではなく、なぜNTTデータなのか」について考えることは、かなり難しいです。
だからこそ、ここを明確にできれば差別化に繋がります。
NTTデータでなければならない理由を、企業研究に加えてNTTデータグループの研究も行い、明確にしてみてください。
最終面接(推定倍率2倍)
最終面接に辿り着いても、2人に1人しか内定を獲得できでいない印象です。「最終面接まで行けば安泰だ」と考える学生も多く、最終面接参加の学生には基本的に内定を付与する企業も多い印象ですが、NTTデータは全く油断できません。
まず、私が最終面接で受けた質問について記述します。
- 自己紹介と自己PR
- 入社したらやりたいことと、その理由は?
- あなたのやりたい仕事は、社会にどのような影響を与えるか?
- 学生時代、自信を持って一番努力したと言えることは?
- そこで感じた苦難は?
- チーム内のおける役割と、チームで何かするとき意識すべきだと考えることは?
- 逆質問
質問は逆質問を除いて6問で、約40分で終わりました。面接官と私の、1対1の個人面接でした。私の場合は、逆質問を終えたタイミングで内定を付与していただきました。これに関しては、人それぞれだと思います。
NTTデータの選考を通して感じたことですが、突飛な質問はあまりありません。
当たり前のことを当たり前に返すことが求められているのだと思います。
印象に残った質問は
「あなたのやりたい仕事は、社会にどのような影響を与えるか?」
です。
NTTデータグループ全体が社会貢献を強く念頭に置いて事業を行っているため、社会貢献の意識があるか否かを問われたのだと思います。
NTTデータの事業理解、そして自分がそこにどう携わりたいか、携わった結果として社会にどう貢献するかを、エントリーシート記入の段階から明確にしておくことをおすすめします。
NTTデータ選考のまとめ
どの面接でも共通することですが、私はこの面接ではとにかく「相手の方の質問意図を理解すること」に注力しました。というのも、面接官は年次の高い方で私と年齢が離れているせいか、質問内容が抽象的に感じてしまい、その意図を理解することが難しかったからです。
また、とにかく笑顔で話すことだけは欠かさなかったです。どんなに素晴らしい内容の話でも、笑顔なしに面接通過はほぼ不可能です。良い雰囲気を作って楽しい面接にすることで、理想的な結果に繋がっていくはずです。
繰り返しますがNTTデータはunistyleの選考情報が一番よくまとまっています。
界隈では有名だけど情報がダダ漏れになってるので読まないのは損です。
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