この記事では、TALの試験内容や対策方法などを、実際に出題される問題も交えながら詳しくご紹介させていただきます。
私はこれまでの就職活動を通して、TALを5回ほど受検した経験があります。
5回も受検すれば慣れてくるものですが、初見で臨んだときはとにかく困惑しました。TAL自体難しい検査では決してないのですが、他の適性検査にはない非常に独特な質問や問題が出題されるからです。
性格検査ということもあり、対策するべきか悩む就活生が非常に多いです。しかし、TALで選考落ちする就活生がいることも事実です。
そこで、TALを何度も受験した経験のある私が、その選考突破のコツなどをご紹介していきます。
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TALを実施する目的とその特徴
TALを実施する目的
そもそも多くの企業がTALの適性検査を導入している目的とは、どのようなものなのでしょうか。
ズバリそれは、「採用リスクのある人材を見つけ、採用による経営リスクを軽減すること」です。
平均的に、そのリスクのある人材は全体の14%出現するらしいです。つまり就活生のうち7人に1人が採用リスクのある人材として選考落ちする(もしくは面接等で不利になる)ということです。
採用リスクのある人材とは具体的にどのような人材なのでしょうか。
具体的には
- メンタル疾患発症傾向が高い
- ストレス耐性がとても低い、もしくは高い
- 情報漏洩の傾向や離職傾向が高い
という3つの種類の人材が考えられます。
TALではこのような傾向を高精度で測ることができ、面接などで見抜くことが難しい就活生の本性を把握・分析できるとされています。
この全体の14%の採用リスクのある人材に該当しないよう、TALを受検しなければなりません。
さらに、TALの検査項目についても理解しておく必要があります。
検査項目は
- コミュニケーション力
- ストレス耐性
- 責任感
- 積極性
- 行動力
- 向上心
- メンタル傾向
- コンプライアンス傾向
の8つです。
リスクのある人材か否かの判定に加えて、このような検査項目に基づいて人物評価がされます。
質問を通してこのような能力の度合いを測られるのは非常に恐ろしいと感じてしまいますが、それだけ質の高い適性検査ということなのでしょう。
TALの特徴
TALを実施する目的についてご紹介しましたが、本当にこの検査で本性を見抜くことなんかできるのかと、誰もが疑問に思ってしまうはずです。私も最初は、この検査に対して懐疑的でした。
しかしTALは、他の性格検査以上に、私たちの本性を的確に見抜けるとされています。
そこで、TALについてもっと皆さんに理解していただくため、その特徴についてもご紹介します。
TALは、「脳科学・統計学に基づいて開発された採用適性検査」です。
この検査は、私たちが頻繁に受検する心理学系の適性検査(SPIや玉手箱等の中に含まれる性格検査のこと)とは異なります。心理学系の適性検査を受ける際、私たちの中には「自分自身をより良く見せよう」という意識が働き、無意識レベルで嘘偽りの回答をしてしまうことが多々あります。
しかしこのTALは、質問の意図を読み取ることが全くできません。つまり、全ての質問に対して、正直に答えざるを得ないのです。
脳科学や統計学の成果を採り入れることで、
「自分自身をより良く見せよう」
と回答するのを完璧に防ぐ質問ばかりが用意されているのです。
高精度であることが認識されつつあり、現在ではNTTデータや他の大手企業などの選考でも実施されるようになりました。
しかし、対策不可能な検査のように思われる傾向がありますが、検査についてある程度知識を有したうえで受検しなければ、選考落ちのリスクが生じてしまいます。というのも、TALの中には、絶対に選んではいけないような選択肢も存在するからです。
実際に私は、1回目は対策せずに臨んだのですが、2回目からは1回目の検査を振り返りながら受検するようにしていました。
ここからは実際の出題問題なども交えながら対策方法についてご紹介していきます。
「対策は必要ないだろう」と思い込まずに、しっかりとTALについての知識を自分の中に入れたうえで、受検するようにしてください。
一定数TALで全く通過できない就活生がいるので、その場合TALを回避するのがおすすめです。
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TALの検査内容とその対策
TALの検査内容は、主に①文章形式問題と②図形配置問題に分けられます。
まず初めに、文章形式問題についてご紹介します。
①文章形式問題
最初の検査内容は、文章形式問題(選択式)です。
文章形式問題の検査時間は15分間です。性格検査としては比較的短い方だと思います。
問題数も36問(7肢2択)と、少なめです。
まず、TALの中で一番有名な質問をご紹介します。
質問:あなたが手に持ってもよいのは次のうちどれですが?
下記より2つ選択してください。
(どうしても選択できない場合は1つ)
- 殻(から)をむいたゆで卵
- 殻(から)をむいていないゆで卵
- 産みたての生卵
- 模型のタマゴ
- 輪切りにしたゆで卵
- うずらの卵
- 殻(から)を割って小皿に出した生卵
前提知識として、「下記より2つ選択してください」という指示があった場合、必ず2つ選択するようにしましょう。2つ選択することで、自分の性格について正確なデータが出るはずです。
あなたならどの卵を選択しますか?
私は最初、「模型の卵」を選択していました。模型の卵が、全ての卵の中で持っても一番汚れないだろうと考えたからです。
しかしこの答えを選んでしまうと、「人間らしくなく、冷徹だ」という評価をされてしまいます。
就活生としては、絶対に選んでいけない選択肢です。当然のことですが、冷徹な人間は会社に馴染まないからです。
逆に理想的な答えはどの卵なのでしょうか。
それは、温かみを連想させる「産み立ての生卵」です。
実際には「模型の卵」だけ選ばなければ問題ないと言われていますが、「産み立ての生卵」は絶対に選ぶようにしましょう。
温かい人間は、会社でも上手くやっていけるタイプの人間です。そういう印象を与える選択肢が、「産み立ての生卵」なのです。
実際には、「産み立ての生卵」を選べば手が汚れると考え、なるべく手が汚れないような選択肢を選ぶ方が非常に多いそうです。
しかし、これは通過のためだと割り切って、温かさを感じさせる選択肢を選ぶようにしましょう。
TALは対策不可な検査だと言われる傾向があるのですが、このような知識は絶対に有している必要があります。「模型の卵」を選んだだけでサイコパスだと評価をされてしまうのは、非常に厳しいものです。
とにかく、TALの検査では冷たく無機質な印象を与える選択肢を絶対に選ばず、温かさを感じさせる選択肢を選ぶようにしてください。
有名な質問をもう一つご紹介します。
質問:「自動販売機が故障していてお釣りが出ないときはどうしますか?」
下記より2つ選択してください。(どうしても選択できない場合は1つ)
- 自動販売機を蹴飛ばす
- 連絡先に電話して文句を言う
- おかしいと思う
- お金を取られたみたいで悔しい
- 運が悪かったと思う
- 何もしないで諦める
- むしゃくしゃした気持ちになると思う
この質問は、精神的な安定性を評価する狙いがあるようです。それをアピールするためにも、感情的な回答をしてはいけないと言われています。
つまり、「自動販売機を蹴飛ばす」や「連絡先に電話して文句を言う」という回答は絶対に避けなければなりません。「むしゃくしゃした気分になる」という回答も、精神的安定性をアピールする観点からは避けたいところです。
では理想的な答えはどれでしょうか。
それは、「諦めて立ち去る」「おかしいと思う」「運が悪かったと思う」「諦める」です。
感情的な一面を感じさせない回答であれば、どれを選んでも問題ないでしょう。
しかし、全ての性格検査に共通することですが、オンラインだからこそ気を付けるべき点があります。
それは、意図しない選択肢を誤って選んでしまうことです。
序盤で申し上げた通り、TALは、14%存在する不適合者を見出す検査です。「自販機を蹴飛ばす」というサイコパスを象徴するような回答は基本的には誰もが避けると考えると、その回答をしてしまえば選考通過はかなり厳しいものになると予想されます。
質問数も比較的少ないため、1つのミスが命取りになる可能性も考えられます。
誤って押してしまうということがないように、慎重に回答することを心がけましょう。
文章形式問題については以上になります。
②図形配置問題
文章形式問題を受検し終えると、図形配置問題が待ち受けています。
図形貼付問題の検査時間は5分間です。かなり短いですね。
この検査は非常に単純で、「テーマに基づいて図形を配置する」だけです。
18個の図形が用意されているのですが、その中から最大15個を選び、それを自由に配置する検査になります。
一種のゲームのような感覚で、私は楽しんでいました。
そのテーマとして頻出なのが「入社後に活躍する私」というものです。
その他にも「目指す社会人像」などといったテーマが出題されることもあるそうですが、私は「入社後に活躍する私」というテーマしか見たことがありません。
24卒も基本的には同様のテーマで出題されるのではないかと思います。
この検査は絶対的な正解が明らかにはされていません。しかし、私は以下の6点を意識することで全てのTAL検査を通過することができました。
私が意識していたことは以下の通りです。
- 使える上限まで図形を使う
- ニコニコ顔は絶対に使う
- ニコニコ顔は傾けたりしない
- ハートや〇の図形を顔付近に配置する
- 好き勝手に図形は配置せず、テーマを意識する
- 絵画性・芸術性を感じさせる作品を作る
①と②に関しては基礎的なことですが、最大限自分自身を表現するためには、使える図形を全て使い、「人間」を表すニコニコ顔を使うことが必要不可欠です。顔なしはサイコパス認定されるリスクがあるのではないかと思います。
③に関しては、顔を傾けることで伸び伸び活躍している姿を表現できないと感じ、そのままの形で配置するようにしていました。顔を傾けてしまったら、悩んでいる姿を表現しているように見えてしまいます。
④に関しては、ポジティブな印象を与えるハートや〇の図形を顔付近に持ってくることで、活躍している姿を存分にアピールできるだろうという考え方に基づきます。この2つの図形はニコニコ顔と同等レベルで重要な図形だと思います。
⑤に関しては、「入社後に活躍する姿」からかけ離れた姿を表現してしまえば、表現力に欠け、さらには精神的な安定さにも欠けると判定されることを危惧していました。テーマは必ず上に表示されるので、忘れずに確認するようにしてください。
⑥に関しては、絵画性や芸術性がある方が「精神的に安定している」と判定されるという噂を耳にしたことがあったので、必ず意識するようにしていました。少なくとも絵画性や芸術性は、ないよりもある方がいいはずです。美的センスがない私でも、できる限り良い作品を作ろうと努力した結果全ての選考を通過することができたので、絵を描くことなどに自信がない人でも問題ないと思います。
この6つを意識したうえで、自分なりのアレンジを加えてみてください。
図形配置問題については以上になります。
冒頭でも言いましたが、Lognaviを使うとTALの図形配置問題などクセの強い問題を試すことができるのでお勧め。
このアプリでは10段階で評価出るので自分の出来も判断できます。
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TALを受けられる企業は少ないので、こういうので実践経験をつけておくと楽ですよ!
TALを受検可能な企業
TALを導入する企業は多く、就活に熱心な学生であれば、少なくとも1度は目にする機会がある検査だと思います。
22卒でTALの適性検査が導入されていた企業を調べてみたので、ご覧ください。
- NTTデータ
- NTTデータ・アイ
- NTTコムウェア
- NTTコミュニケーションズ
- NTTドコモ
- 日本ユニシス
- マイナビ
- 日本郵政グループ
- 森永製菓
- 江崎グリコ
- 横河電機
ご覧いただければ分かる通り、NTT系列の企業の多くで、TALが実施されています。
IT企業志望の方であれば特に、TALを受検する機会が多いはずです。私自身もIT企業志望であったため、他の就活生以上にTALを受検する機会が多かったように感じています。
全ての業界・企業の選考で共通することですが、適性検査の内容がTALのみであるというのは非常に稀です。
基本的にはSPI+TAL、玉手箱+TALといった具合に、メインの適性検査に追加される形でTALが実施されます。
この辺はunistyleにTALを受けられる企業などが記載されているので一度登録して読んでみると良いです。
SPIや玉手箱の後に続けて受検するので疲労している状態であることが多いと考えられますが、集中力が欠けるというのは非常に危険です。集中力は切らさないように意識しましょう。
TALを受験可能な企業については以上になります。
適性検査TAL対策のまとめ
適性検査TALの試験内容や対策方法などをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
TALは非常に独特な検査です。そのため、最初は戸惑うかと思います。
しかし、ある程度出題される傾向などを掴んでいれば、気楽に望めるはずです。
当然、出題傾向を抑えたうえで、基本的な質問に対して「正直に答えること」は忘れないようにしましょう。
TALのような性格検査というものは、必ず面接にも影響してきます。性格検査で判定された性格と、面接における性格との間に乖離があれば、評価が下がってしまう恐れがあります。
今回ご紹介したことを参考にして、選考突破していただけることを願っています。
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