この記事ではソニーの24卒選考を経験した筆者がソニーの選考について詳しくご紹介させていただきます。
ソニーはグループの本社機能を持つソニーグループ株式会社、ブラビアやヘッドホンで知られるソニー株式会社、画像センサーで知られるソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(SSS)、PlayStationで知られる株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の4社合同採用を行っています。内定がもらえたら4社のうちどこかに配属されるというシステムです。
また、ソニーは職種別採用を行っています。「ジョブマッチング」と呼ばれる面接では職種と就活生のマッチ度が図られます。
有名事業が多いソニーの4社合同採用となると、多くの就活生が本選考に臨むことが予想されます。ジョブマッチングではソニーで働きたいという熱い思いを伝える必要があると思います。この記事を読んで入念な対策を行い、選考を突破していきましょう。
ソニーの就職難易度
ソニーの24卒の採用人数は301名からとなっているのですが、就職四季報によると21卒の採用人数が450名、20卒の採用人数が430名となっています。そのため、24卒の採用人数も400名程度となることが予想されます。
これに対してリクナビの2023年5月時点でソニーのプレエントリー候補リスト登録人数は74187名にもなります1。凄まじい倍率の高さです。
特に倍率が高くなるのは事務系だと思います。例年、採用人数は技術系よりも事務系が少ないです。魅力的な事業に溢れているソニーで働きたいけれども、これほどまで倍率が高いとつい尻込みしてしまいますよね。
しかし、ソニーは就活生が自分らしさを発揮できるようにと「個人面接」「私服面接」を行っています。このような面接環境で自分をとことんアピールすれば、内定に近づけること間違いなしです。
1 https://job.rikunabi.com/2024/company/r225630030/employ/
ちなみにソニーはインターンを重要視しているので、よければソニーのインターン記事も読んでみてください。
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【25卒】ソニーはインターン優遇あり!早期選考や選考倍率を赤裸々に語ってみた
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ソニーの選考フロー(コーポレートスタッフ)
ソニーはソニーグループ株式会社、ソニー株式会社、ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(SSS)、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の4社合同採用を行っています。
さらに職種別採用となっていて、技術系は100コース、事務系は10コース用意されています。
筆者が受けたのは事務系の選考のうち、人事や広報、秘書、渉外といった職種が含まれているコーポレートスタッフの選考になります。今回はコーポレートスタッフの選考について解説していきますが、その他のコースでも役立つ情報が詰まっていると思います。
ソニーのコーポレートスタッフ選考は以下の通りで行われました。
- エントリーシート提出・適性検査受験パーソナリティテスト
- 受験ジョブマッチング1(一次面接)
- ジョブマッチング2(二次面接
- )ジョブマッチング3(最終面接)
ソニーの本選考では面接をジョブマッチングと呼ぶこと、質問量の多いパーソナリティテストがあることが特徴です。
書類審査を通過し、一次面接に進むことが決まるとパーソナリティテストの案内が来ます。パーソナリティテストで不合格になることはないので安心してください。ただし、能力や実績だけでなく性格も重視されていることが伺えます。
採用HPには「面接回数は各個人で異なります」と書かれています。筆者の場合は面接は3回でしたが、2回の方や4回の方もいるようです。
エントリーシート・適性検査(推定倍率1.5倍)
最初の選考はエントリーシートの提出と適性検査の受験です。
エントリーシートの設問は以下の通りです。
- 希望コースで取り組みたいこと(500文字以内)
- 選択した領域・カテゴリーで最近注目しているプロダクト・サービスとその理由を記述してください。(200文字以内)
- 卒業/修士論文や、学科/専攻の授業の中で、最も力を入れて学んでいるテーマの概要を記述してください。(500文字以内)
- あなたが取り組んだ/取り組んでいることについて、下記の6つのポイントを含めて記述してください。(400文字以内)
(1)きっかけ・背景(2)設定したゴール(3)体制・役割(4)こだわったこと(5)結果・学んだこと(6)学んだことを今後どう活かすか
「希望コースで取り組みたいこと」ではコーポレートスタッフとしてどのようなことがしたいかを書きます。ここでのポイントは、やりたいことがなぜ「ソニーの」コーポレートスタッフでなければならないかです。エントリーシートの段階では書かれていなくても問題ないと思いますが、面接で聞かれることになると思うので考えておきましょう。
「最近注目しているプロダクト・サービス」ではソニーのプロダクトやサービスについて書きます。企業研究にもなるので、下調べをしてから書きましょう。
「最も力を入れて学んでいるテーマ」は筆者は文系なのでゼミで学んでいることを書きました。文系でゼミに入っていない場合は語れる授業のことを書いても良いかもしれません。
いわゆるガクチカにあたる「あなたが取り組んだ/取り組んでいること」は、書くべきポイントが明記されているので、ポイントを必ず押さえて書きましょう。
適性検査は自宅受験のSPIでした。TG-WEBの年もあるようです。
ジョブマッチング1(推定倍率1.5倍)
エントリーシートの記載内容とSPIの受験結果で書類選考が行われます。書類選考に通過すると一次面接にあたるジョブマッチング1に案内されます。ジョブマッチング1を受ける前にパーソナリティテストを受験するようにも言われます。
ジョブマッチング1はオンラインで約30分間行われます。面接官1人に対して学生1人です。
大体以下の通りのことが聞かれました。
- 学生時代に力を入れたこと
- 就職活動の軸となぜソニーを志望しているのか
- 他社選考状況
- 職種志望理由
- 逆質問
ジョブマッチング1はガクチカの深掘りがほとんどでした。ソニーの志望動機や職種志望理由は軽く触れられただけでした。
志望動機については単純にソニーの志望動機を述べるのではなく、就職活動の軸と絡める必要がありました。志望動機を述べた後、他社の選考状況も聞かれます。そのため、就職活動の軸と他に受けている会社からソニーへの志望度を確認しているように思われます。
筆者の場合は様々なものづくりをしている会社という共通項があったので問題ありませんでした。ただし、就職活動の軸がブレていないか、ソニーで他社の選考状況を伝える際に伝えるべき会社と伝えないべき会社の区別ができているかに注意しておく必要があると思います。
ジョブマッチング2(推定倍率2倍)
ジョブマッチング1に合格すると二次面接にあたるジョブマッチング2に案内されます。ジョブマッチング2もオンラインで約30分間行われます。面接官1人に対して学生1人なのも変わりません。
大体以下の通りのことが聞かれました。
- 他社選考状況
- ソニーの志望度とその理由
- 学生時代に力を入れたこと
- 職種志望理由
- 逆質問
聞かれたことはジョブマッチング1とさほど変わりません。しかし、聞かれた順番が異なります。
他社の選考状況をアイスブレイクのような雰囲気で聞かれました。そして、すぐに他社と比較した時のソニーの志望度を確認されました。志望度の高さが感じられないと合格につながらないのではないでしょうか。
志望度の高さが感じられるとなぜそこまで志望度が高いのか、ソニーの魅力ポイントを聞かれました。自分が感じたことを自分の言葉でしっかりと説明できるようにしましょう。
その後はガクチカと職種志望理由を聞かれました。ジョブマッチング1に比べるとガクチカに対する質問はさっくり終わり、職種志望理由は少し深ぼられました。自分の体験に基づく職種志望理由を言えるようになっておきましょう。
ジョブマッチング3(推定倍率2倍)
ジョブマッチング2に合格すると最終面接にあたるジョブマッチング3に進みます。この段階でコーポレートスタッフの中での自分の職種は定まっていました。
ジョブマッチング3はオンラインで約30分間行われます。面接官1人に対して学生1人です。
大体以下の通りのことが聞かれました。
- 自分史の説明
- 自分史に沿った質問
- 逆質問
「小・中・高校生の時の自分はどんな風に過ごしていたか、何にハマっていたかを教えてください。」と言われ、その場で自分史を説明するところから始まりました。覚えていないこともあると思いますが、戸惑わないことが重要です。
掻い摘んで説明した自分史に対して質問が飛んできます。会話のキャッチボールを大事にした面接でした。
ジョブマッチング1・2の時点でソニーへの志望度の確認ができているためか、ジョブマッチング3では志望理由は聞かれませんでした。また、職種志望理由についても聞かれることはありませんでした。過去の経験も踏まえて本当にソニーにマッチしている人物なのかを見られていると思います。
ソニー選考まとめ
4社合同採用を行っているソニーの選考フローをご紹介しました。
ソニーはブラビアやヘッドホン、画像センサー、PlayStationといった様々な有名事業があるため、学生に人気な企業です。選考では志望度の高さ、人柄・経験からのマッチ度の高さを見られていると思います。自分に対する理解と会社に対する理解を深め、内定に近づきましょう。
この記事を参考にして選考を突破し、内定を勝ち取れることを願っています。