この記事では、三井住友カードの通過率や倍率、webテストのボーダーなどについて、24卒の選考を体験した身から詳しくご紹介させて頂きます。
カード業界でも三井住友カードとJCBは双璧を成します。就活生の人気もかなり高いです。商社を受けるような優秀な就活生でも舐めてかかると平気で落ちます。
この業界はインターンの優遇が大きいので、志望度の高い学生は積極的に参加しましょう。
三井住友カードは、一次選考免除等の恩恵を受けます。
三井住友カードの就職難易度
カード業界は年々人気が出ています。その理由の多くはワークライフバランス、勤務地の良さ、給料の高さの3つを兼ね備えているから、でしょう。非常にホワイトです。
他の金融会社ほどプレッシャーに押し潰されるような激務ではなく、勤務地も東京、大阪、地方の主要都市メインで、給料も金融業界の平均で見たら低いですが、メーカーには劣らない水準です。ゆったりのんびりかつ高給を目指すならこの業界を強くお勧めします。
採用人数は80人ほどです。リクナビのプレエントリー候補リスト登録人数は約4000人のため、倍率は約50倍と高いです。
初任給は、学部生は255000円、院生は268000円で他の日系企業より高いです。
三井住友フィナンシャルグループ傘下の子会社のため平均年収は公開されていません。ただ、ネット上や社員面談で得た情報によると30代の内には1000万円に到達します。三井住友銀行の総合職よりは少し低いですが、僻地に飛ばされる心配がなく、ワークライフバランスも銀行より優れていると言えます。リクナビによると月平均残業時間は19時間ほど、有給取得率はほぼ90%です。
部署によって変わるとは思いますが、全社的な情報だけ見るとびっくりするほどホワイトです。
就活サイトである就活会議の選考難易度を見ると、4.4/5.0となっており、難易度は全企業の中でもトップレベルであると考えられます。
採用実績校は、Marchや関関同立がボリューム層です。そこまで高い学歴フィルターはなく対策次第で学歴を覆すことは可能です。
三井住友カードの選考フロー
三井住友カードの本選考は以下の流れで行われます。先程も書いたようにインターンの優遇がかなり強いです。選考受けるならインターン参加しておきましょう。また一次締め切りと6月以降の二次締め切りで一次選考の内容も異なります。確認しておきましょう。
- エントリーシート&webテスト
- グループディスカッション(夏選考はグループケース面接)
- 一次面接
- 二次面接
- 人事面談
- 最終面接
E S(およそ倍率2倍)
エントリーシートの締め切りは3月頃の一次、6月頃の二次と2回に分けてあります。
二次締切は留学生や体育会、納得内定を得られなかった就活優秀層が受験します。三井住友カードの志望度が高いなら一次締切に出しましょう。
ESの内容は年や締切によって変わります。
ガクチカ、価値観、最近気になるニュースだけの年もあれば、ガクチカ一本の年もあります。事前に確認しておきましょう。ボリュームはそこまで重たくないです。また、es段階での厳しい絞り込みもないと思われます。
ただ、筆者は面接中にエントリーシートに言及されたので、手を抜かないようにしましょう。
筆者の感想ですが、ガクチカは粘り強さが発揮されたエピソードのウケが良かったように感じます
。ホワイトいえど対外営業やデータマーケティング等の膨大な情報量を扱う等な大変な仕事はあります。他の金融と同様にどんな困難に直面してもやり抜く力があることを示しましょう。
Webテスト(玉手箱)
自宅で受験するタイプのwebテスト。言語、計数の2種類受けさせられます。
玉手箱は特徴的な問題が多く、初見では全く解けない人が多いと思います。事前に他の企業で練習しておきましょう。三井住友銀行や日本総研等三井住友フィナンシャルグループで玉手箱を受験していれば、その結果を使いまわせます。
とはいえ6〜7割あれば通過する程度の絞り込みだと思います。学歴にもよると思いますが。(筆者は地方国立大)
グループディスカッションorグループケース面接(およそ倍率4倍)
3月の選考は6人程度で行うグループディスカッション、6月の選考は6人程度で行うグループケース面接です。
1番の鬼門と言われています。また、インターンの優遇に乗っていれば免除される選考でもあります。
インターンを受けられるのであれば参加して、この選考を飛ばすのが賢いやり方です。
グループディスカッションのお題は、店舗の売り上げを上げるには、というロジカルな思考を求められるものでした。コンサルを受けている人なら得意なお題だと思います。個人ワークの後話し合い、最後に1分ほどで発表する形式です。グループで1〜2人通過する程度の通過率なので、消極的にならずに発言しましょう。周りの学生と差をつけないと通らないです。
また発言にはしっかりとした根拠を述べましょう。多くの学生は根拠なくイメージで話す人が多いイメージです。根拠があることを納得させられるように周りに説明できれば、他の学生との差別化に繋がると思います。
グループケース面接のお題は、剣道の競技人口を増やすには、というこれもまたコンサルチックなお題でした。個人ワークの時間の後に1人1分ほどで順番に発表し、その発表に対して面接官が詰めていく形式です。
グループディスカッションと同じくロジカルさを発揮していきましょう。
グループディスカッション同じように周りの学生はイメージで施策を述べます。
だからこそ差別化チャンスです。筆者はこのお題で考えた際、スポーツ競技人口を近くにスポーツできる施設がある、スポーツの道具を持つスポーツを知っているの3つの要素に共通している人達と定義づけ、サッカーのようにメジャーなスポーツと比較して剣道に足りない要素はどこになるのか、その要素の人を増やすにはどうするのかを考えました。
結局施策としてはありきたりなものになりましたが、この考え方のプロセスを伝わるように表現したところ面接官から高評価でした。
どちらも見られている部分は共通してロジカルシンキングです。
コンサルを受ける時の対策がこの選考にも通用すると思います。さらにカード業界を受ける層とコンサルを受ける層が重なっていないのか周りの学生はロジカルシンキングができていない傾向にあります。東大生のケース対策の本を読み、ロジカル思考を鍛えて選考に臨みましょう。
一次面接(およそ倍率3倍)
1対1で20分ほどの面接で、面接官は人事の中堅社員でした。雰囲気は和やかですが、たまに鋭い質問も飛んできます。esに書いたガクチカや志望動機について質問がメインです。特にガクチカは深ぼられます。
どんな角度から質問が来てもいいようにガクチカの練度を高めておきましょう。エントリーシートのガクチカの欄に粘り強さが現れたエピソードを書いていたら好感触でした。通過連絡は2〜3日後でした。また、逆質問の時間もしっかり取ってくれました。
相互のマッチングを大切にしている会社です。選考のためだけではなく、就職先として考えて聞きたいことを準備して臨みましょう。真摯に受け止めて答えてくれます。
二次面接(およそ倍率3倍)
1対1で20分ほどの面接で、面接官は中堅の人事社員でした。非常に和やかな雰囲気で進みます。この面接では志望動機を重点的に見られます。カード業界は未知の領域が大きく、革新的なことを進める業界です。
新しいことに挑戦したいというマインドがあってカード業界に惹かれた、ということを伝えましょう。
また、他社(JCBやニコス)との差別化も大切です。三井住友カードは、業界1位でナンバーレスカードやステラ等新しいことに挑戦し、海外進出も積極的です。このような部分に惹かれた理由を述べられるといいと思います。通過連絡は2〜3日後でした。
人事面談
選考要素はない(と言っている)人事との面談です。最終面接前の不安を取り除くために用意してくれており、人事から質問されることはありませんでした。筆者は勤務地の話をここで聞きましたが真摯に答えてくれました。
最終面接(体感倍率1〜2倍)
1対1の15分ほどの面接で、面接は人事部長の社員でした。これまでの面接と異なり厳かな雰囲気で行われます。質問もガクチカ、志望動機、パーソナリティと満遍なく聞かれます。
時間も短く大して深掘りもされません。短い言葉で簡潔にアピールする力が必要です。また筆者は卒業ギリギリで単位について詰められました。もし、同じような人がいましたら期限内に絶対卒業できると言い切りましょう。かなり焦りました..笑
とはいえ、最終面接までくる学生も少なく、通過率は高いと思います。自信を持ってとはいえ気を抜かず頑張りましょう。
三井住友カードの選考まとめ
近年人気が増しているカード業界のトップランナーです。生半可な対策では通過できません。入念に対策して臨みましょう。
最初にも述べた通り、給料、勤務地、ワークライフバランス等総合的に判断してかなり良い会社であると言えます。
社員の方も紳士な方が多く、就活はお互いのマッチングであると言ってどんな疑問も受け止めて答えてくれます。働き方だけでなく雰囲気も人を大切にする風潮がある会社だと感じます。きっと楽しい社会人生活を送れるはずです。
この記事を参考に、選考を突破し内定を勝ち取ることを願っています。
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