この記事では、森ビルの通過率や倍率、webテストのボーダーなどについて、24卒の選考を体験した身から詳しくご紹介させて頂きます。
森ビル株式会社は東京都港区を中心とする不動産デベロッパーです。
最近では虎ノ門ステーションタワーや麻布台ヒルズの竣工も話題になっています。独自の路線を貫くまちづくりの姿勢や知名度の高さから沢山の学生がエントリーする人気企業となっています。
総合デベロッパーはどの企業も人気が高く、採用人数も少ないため選考倍率は高いです。選考突破には入念な対策が必要になります。
森ビルの就職難易度
採用人数は30人ほどです。リクナビのプレエントリー候補リスト登録人数は約3000人のため、倍率は約100倍と相当高いです。
初任給は、学部生は260000円、院生は275000円で他の日系企業より高く、平均年収は800万円ほどです。
平均年収が他のデベロッパーより低いですが、総合職に限定すると1000万円を超えると言われています。
就活サイトである就活会議の選考難易度を見ると、5.0/5.0となっており、難易度は全企業の中でもトップレベルであると考えられます。
採用実績校は、東京大学や早慶、地方旧帝大がメインです。ですが、例年Marchや関関同立、年によっては日東駒専レベルからも内定者は出ていますので、対策次第で学歴を覆すことは可能です。
森ビルの選考フロー
森ビルの本選考は以下の流れで行われます。年によって変わることもあるそうなので、選考受ける際は個人でも確認してください。
- エントリーシート&webテスト
- グループディスカッション
- 動画提出
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
E S(おそよ倍率2倍)
エントリーシートの締め切りは一次、二次と2回に分けてあります。
筆者は二次に出して通過しましたが、可能な限り一次締切で提出することをお勧めします。
グループディスカッション後に食事会や優遇ルートの案内があります。一次締切に提出して評価を稼いでおきましょう。
設問内容は、自分はどんな人か、そしてそれが表れているエピソードを2つずつと自分の志望動機についての記述です
。エントリーシートを通して1500字程度書かされるので余裕を持って準備しておきましょう。
面接官はエントリーシートにしっかりと目を通して面接に臨んでいる印象です。
今後の面接のことを想定して書く必要があります。デベロッパーの仕事には意見調整や粘り強さが求められることが多いので、その強みが活かされたエピソードを記載することをお勧めします。また、志望動機に関する設問には森ビルのまちづくりのどのような点に惹かれたのかを記載することがポイントです。森ビルは一族経営の歴史があり、創業者の言葉を大事にする等、愛社精神にあふれた会社です。
筆者の感想ですが、なぜ森ビルのまちづくりに惹かれたのかを面接で伝えたところ、好印象でした。なぜ、森ビルなのか企業研究で他社と差別化しましょう。
Webテスト(玉手箱)
自宅で受験するタイプのwebテスト。応募者が多い企業ですので、手を抜かず過去問を繰り返し時、対策しましょう。
グループディスカッション(およそ倍率4倍)
選考の中で1番の鬼門と言われます。
お題は今後のデベロッパーの在り方について話し合うものでした。
グループの人数が8人で、他の企業ではななかなか見ない大人数のディスカッションとなっています。その中で通過するのは1〜2人と言われています。この人数のグループディスカッションを勝ち抜くためにはマイナス評価を気にするあまりに消極的になってしまってはいけません。主体的に取り組み、自分の意見をはっきりと主張する自己の強さも求められます。
デベロッパーは沢山の人の多様な意見を取りまとめる仕事ですので、他のメンバーの意見も取り入れながら、より良い案を作っていきましょう。
このグループディスカッションが終わった後、これまでのイベントの参加率で食事会に呼ばれたり、優遇ルートに乗れたりします。
選考前から積極的にイベントに参加しましょう。
動画提出
グループディスカッション通過連絡後、一次面接前に、自分らしさを表す1分ほどの動画の提出を求められます。一次面接、二次面接の面接官はこの動画に目を通した上で面接に臨みます。
質問の材料になる可能性は十分にありますので、グループディスカッションを通過したからといって気を抜かず、手の込んだ動画を作成しましょう。
筆者は所属していた部活動のユニフォームを着て部室の前で動画を撮ったところ、面接中に動画が好印象だったとのフィードバックを貰えました。
一次面接(およそ倍率3倍)
1対1で20分ほどの面接で、面接官は現場の中堅社員でした。
ガクチカや志望動機等オーソドックスな質問の後、実際の業務に即した質問が聞かれました。OB訪問等通してデベロッパーの業務はどのようなものなのか認識しておく必要があります。また、「森ビルの物件に訪れたことはあるか、その物件の好きな部分や改善点」が聞かれました。
物件訪問を行う際には、入社して携わるときに自分はどう考えるのか念頭に入れながら、自分の言葉で言語化していくことが大切です。通過連絡は即日でした。
二次面接(およそ倍率3倍)
3対1で20分ほどの面接で、面接官は人事1人、現場の部長クラス2人でした。
非常にフランクな雰囲気で進みますが、時折鋭い質問も飛んできます。特に志望動機は詳しく見られる印象です。
「まちづくりに興味を持ったきっかけは何か」「どんなまちづくりに取り組みたいのか」等様々な角度から聞かれました。これらの質問で一貫性を持たせながら、森ビルの目指すまちづくりから逸れない回答ができたら通過が見えてくると思います。
他の学生の話を聞いていると「フランクな雰囲気に流されて自分のアピールに繋がらない話をしてしまい落ちた」という人がいました。
気さくな方が面接官ですが、雰囲気流されず、所々で確り自己PRをすることを念頭において面接に臨みましょう。通過連絡は即日でした。
最終面接(およそ倍率3倍)
3対1の15分ほどの面接で、面接は役員クラスの社員でした。
面接前に20分ほどでモチベーショングラフを書かされ、面接ではそこから質問が飛んできます。自分のアピールしたいポイントを伝えられるグラフを書きましょう。また面接時間は非常に短いです。
質問に端的に答えながらも森ビルへの熱い思いを重ねて伝えられると合格が近づくと思います。最終面接ですが絞り込みはこれまで同様行われます。最後まで気を抜かずにがんばりましょう。
森ビルの選考まとめ
森ビルはデベロッパー業界の中でも人気企業です。内定を勝ち取るためにはガクチカは勿論、森ビルへの熱い想いを伝える必要があります。どの選考フェーズであっても手を抜くことなく、頑張りましょう。
六本木ヒルズや虎ノ門ヒルズなど港区は森ビルワールドが広がっています。面接官や人事社員の方もどこか落ち着いた雰囲気があります。入社したらきっとやりがいを感じながら楽しく仕事できることと思います。
この記事を参考に、選考を突破し内定を勝ち取ることを願っています。