この記事ではキーエンスのspiボーダー、通過率、最終面接について、22卒の選考を体験した身から詳しくご紹介させていただきます。
おそらく多くの就活生の方が、「年収2000万企業」などというイメージを持っているかと思われます。就活界隈では「🔑」でお馴染みのキーエンス。
そして皆さんのご想像通り、四季報に載っている情報などから見てもキーエンスは超高収入企業だと言えます。
そんなキーエンスは毎年就活生からの人気も凄まじく、選考フローも特殊なものとなっているため、突破するためには対策が必要となります。
そこで今回は、実際に23卒としてキーエンスの選考を経験した目線から、具体的な選考フローや倍率、対策などを紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
※キーエンスはunistyleの選考情報が一番よくまとまっています。これを読んでおいたおかげで僕は内定が取れました
界隈では有名だけど情報がダダ漏れになってるので読まないのは損です。
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選考① 説明会、動画選考(選考倍率1.5倍)
最初の選考は説明会と20秒の動画選考です。
説明会は一度の人数も多く何度も開催されますが、この説明会に参加しないと選考に応募できません。
説明会は先着順ですぐに埋まってしまうため、早めに予約しておくことをオススメします。
また説明会に参加したのちに、20秒の動画選考があります。
「冒頭で大学名と名前は必要ありません」という指定があるため、20秒間をフル活用して自分自身を伝えなければなりません。
私は自分の強みについて、エピソードを交えながら簡潔に話しました。短い時間なので、そこまで詰め込もうとはせず、本当に大事なキーワードだけを端的に話すようにしました。
そして筆者の体感ですが、この動画選考の倍率は約1.5倍で、比較的通りやすい関門ではあると感じました。
この選考の突破のコツとしては、とにかく明るくハキハキと話すことです。
「私は〇〇な〇〇です!」など、長所や性格をキャッチーな言葉でアピールして、採用担当者の興味を引くのも効果的だと思います。
とは言え、この選考では余程の悪印象を与えなければ大丈夫だと思いますので、自信を持って相手に良い印象を持たれるような話し方を心がけましょう。
選考② SPIテストセンター 倍率2倍
次の選考はテストセンターです。
動画選考の通過連絡(当日〜翌日など、すぐに連絡が来ます)と共に、テストセンターに案内されます。
テストの種類はGABなどではなく、一般的なSPIテストセンターでした。
そして体感としては、キーエンスのテストセンターのボーダーはそこまで高くないような気がしました。
私はこのテストセンターを受けた当時まだあまり試験対策ができておらず、6割取れたかどうかといった程度でしたが、通過していました。
また他の就活生の話を聞いた限りでも、大体5〜7割でも通過している人が多かったです。
そのため、この選考の倍率は約2倍程度だと考えられます。
キーエンスの選考の醍醐味はその特殊な面接であり、なるべく多くの就活生のポテンシャルを引き出すため、学歴や成績などの足切りラインは低く設定しているみたいですね。
テストセンターと聞いて怖じてしまう就活生もいると思いますが、
ボーダーが低く幅広い層にチャンスがあるということなので、ここで諦めずにチャレンジすることをオススメします!
私は参考書を2周したほか、他の企業のSPI検査で多くの経験を積んできました。
ESなしでSPIテストセンター受けれる踏み台企業もまとめているので読んでみてください。練習大事です。
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【25卒】ESなしでSPIテストセンター受けれる踏み台企業91社まとめ
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選考③ フェイスシート記入、説得面接(選考倍率3〜4倍)
面接前に事前フェイスシートを記入します。このシートは基本的な情報に加え、
「以下の選択肢からあなたの理想とする営業スタイルに合うものを選んで下さい」といった設問があり、A〜Dの4つの営業スタイルの中から順番を付けていきます。
当日はそのシートに沿って、「なぜこの営業スタイルが一番自分に合っていると感じたのか?逆になぜこの営業スタイルは自分とかけ離れていると思うか?」などといった質問をされます。
自分自身の性格や普段の行動をしっかり理解した上で、日常的なエピソードを絡めながら理由を話せると良いと思います。
またフェイスシートについて質問されたのちに説得面接がありますが、キーエンスの選考が難関と言われる所以はこの面接にあると考えます。
まず説得面接とは、「相手に自分の考えを説き、納得させる」
簡潔に説明するとこんな感じの面接です。
例としては、
- 「飛行機派の私を電車派に説得してください」
- 「犬派ですが、猫派になるように説得してください」
など、派閥を変えさせる形式の説得タイプもありますが、
- 「本を普段読まないのですが、読みたくなるように説得してください」
- 「緊張しやすい性格を治したいのですが、どうしたら良いか教えてください」
など、少し捻った説得タイプもあるみたいです。このような説得を3分間で行います。
時間になった瞬間、説得し切れていようがいまいが面接を終了させられるので、時間内に上手く話を落とし込んで相手を納得させる必要があります。
この話だけ聞くと、「こんなのやったことない!」と不安になる就活生の方がほとんどだと思います。
しかし私の体感的には、この選考はポイントを抑えれば通過しやすいと感じました。
この選考のカギは「相手のニーズを引き出してから、それに合った提案を行うこと」です。
キーエンスの営業職は、相手の潜在ニーズを引き出してそこに合った商品を提案するスキルをとても大事にしています。
そのため面接官のニーズを上手く引き出し、そこに着眼して話を進められる就活生が評価されます。
そこでまず初めの2分間で様々な質問を投げかけて、相手の状況を把握します。そして残りの1分間で、相手の事情や状況に合った提案を行うことで、納得に持ち込みます。
例えば、「本を読むように説得してください」というお題であれば、
本を読まないのはどんな理由からか。経済的理由なのか、単につまらないからなのか。
逆に普段はどんなことを趣味としているのか。
家族で他に本を読む人はいるか。
などといった「相手のニーズを引き出す」質問を投げかけます。
そして残りの時間で、自分が聞き出した返答によって相手に色々な提案をするのが良いと思います。(本を読まないのが経済的な理由であれば、古本屋を利用することをオススメするなど。)
時間配分や質問内容はもちろん人それぞれだとは思いますが、私はこのスタイルで説得に成功したので、ぜひ参考にしてみてください。
選考④ キャリパー記入、要素面接(推定倍率4倍)
二次面接でははじめに自分の将来観や価値観についてをフェイスシートに記入し、
その後キャリパーという性格診断のようなテストと、要素面接を行います。
まず前者についてですが、キャリパーは精度が高く問題数も非常に多い性格検査です。普段他企業のWebテストなどで受験する適性検査よりも、自分自身に関して様々な角度からの質問を投げかけられます。
このキャリパーテストはキーエンスの選考の中ではかなり重視されており、このテストを元にして、各就活生がキーエンスの風土や理念に合う人材であるかを見抜いているようです。
しかしキャリパー性格診断は問題数も多いため、回答を取り繕おうとするとすぐに矛盾が生じてしまいます。
そのため嘘偽ることなく、ありのままの自分の価値観で答えることをオススメします。
またキャリパーテストは約60分間で受験しますが、その間に就活生が順番に後半の個人面接へと案内されます。(ちなみに、面接後にまたキャリパーの回答を再開することができますのでご安心を!)
後半の面接は要素面接です。
まず面接が始まると、キャリパー受験前に記入したフェイスシートについて深掘りされます。自分の仕事や将来に対する価値観などを、かなり鋭い視点から聞いてきます。
その後は要素面接が行われますが、この面接は
- 「売れている営業マンに共通する要素を3つ教えてください」
- 「成功しない人に共通する要素を3つ教えてください」
- 「カリスマに必要な2つの要素を教えてください」
など、お題に対して自分の考える要素をいくつか回答する面接です。
こういったお題以外にも、
「チームにポジティブな人がいることのメリット・デメリットは何か」
「オンライン授業のメリット・デメリットは何か」
などの質問もあるようです。
この面接のコツとしては、とにかく「回答に根拠を持たせること」「営業マンとして活躍できる雰囲気を前面に押し出すこと」だと思います。
要素面接はただ思いついた要素を話すのではなく、そこにしっかりと筋の通った根拠や理由がなければいけません。
かと言って、しっかり筋の通った要素を考えるためにモタモタするのはNGです。
スピードとロジカルシンキングの両方を満たす必要があるのが、この要素面接なのです。
(ちなみに回答時間の目安は10秒程度です。これ以上沈黙して考えてしまった友人は落ちたそうです…。)
自分的にはこの二次面接が一番の鬼門だと考えています。
倍率はおそらく4倍程度だと思います。
実感としてキーエンスの面接官はかなり鋭いので面接に挑むに際して自己分析が甘いと突かれます。
キャリアチケットスカウトを自己分析を短時間でできるので、一度やってみることをお勧めします。
自己PRが簡単に作成できたり自分の強みと弱みがわかるので、これを元に面接対策を組み立てると、かなり突破への確率が上がります。
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最終面接(推定倍率2〜3倍)
キーエンスの最終面接は、はじめに選考状況シートの記入、そして個人面接を行ったのちにキャリパーのフィードバックを行うといった流れです。
まずはシートに現在受けている企業など計8社を記入します。
就活の軸を書く欄もあり、就職活動における一貫性や、企業の整合性などを念入りにチェックされます。
その後シートの深掘りもされますので、毛色の違う企業などを入れる際はしっかりその理由を説明できるようにしましょう。
次に個人面接についてですが、こちらは今までの面接とは打って変わり、いたってオーソドックスな面接です。
さすがキーエンスの面接官ということで、やはり質問の角度は鋭いですが、内容は普段の面接と変わりませんでした。
ちなみに志望度についてですが、最終面接ではそこまで深く聞かれませんでした。
面接前から合否が決まっているという噂もあり、合格の人は最終意思確認のような面接だったそうです。
もちろん志望度も大事ですが、ポテンシャル面をより重視しているのでしょう。
面接が終わると、最後にキャリパーの解説と逆質問の時間があります。
ここの数値が高いからこんな行動をすることが多い、入社したらこんな営業として活躍できるだろう、などと紙に沿って解説をしてもらえます。
このキャリパー解説は10分程度ですが、かなり細かく教えてもらえます。
キーエンスのキャリパー検査はかなり精度が高く、あまり他企業では見ない試験方式なので、この検査を通じて知った自己分析結果を今後の就職活動に活かすと良いでしょう。
最後に逆質問を行って面接は終了です。
そして私の個人的な見解ですが、最終面接の推定倍率は2〜3倍だと考えています。
鬼門の二次面接に比べると比較的通過しやすいように思われます。
この面接は人によっては意思確認程度だと言われていますが、やはり最後まで「回答に筋を通すこと」「キーエンスの営業マンとしての素質をアピールすること」が大事だと思います。
志望度も最重要視されているわけではないと思いますが、選考状況などもかなり深堀りされるので、その中でなぜキーエンスが良いのかという理由はハッキリ堂々と言えるようにしておきましょう。
緊張するとは思いますが、最終まで来たら内定は目前ですので、気を抜かずに頑張ってください!
キーエンス選考のまとめ
今回はキーエンスの選考フローや突破のコツ、倍率についてお届けしましたがいかがだったでしょうか。キーエンスは超高収入企業かつ、選考における面接も一癖あることで有名です。
そんなキーエンスは、選考の物珍しさや年収に惹かれて、多くの就活生が毎年受験します。自分のロジカルシンキング力を試すために、キーエンスの選考を受ける学生も多くいるみたいです。
よってキーエンスの選考には非常に頭の切れる賢い就活生がうじゃうじゃ潜んでいるということです。しかしキーエンスは「超実力主義」企業で、学歴フィルターがないことでも有名です。
そのため選考で実力を見せつけることさえできれば、全ての就活生に平等にチャンスがあるということなのです。
キーエンスの選考は特殊なので、事前に内容を知っておくだけでも十分な武器になります。
ぜひこの記事にあるポイントをしっかり抑えて、選考に臨んでくださいね!皆さんここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
繰り返しますがキーエンスはunistyleの選考情報が一番よくまとまっています。これを読んでおいたおかげで僕は内定が取れました
界隈では有名だけど情報がダダ漏れになってるので読まないのは損です。
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