GDは特殊な試験です。お題や時間の設定など決められたルールはありますが、学生に任されている部分が多いです。自由度が高いためその人の本質が現れやすい試験です。自由度が高いからといって何をしてもいいというわけではありません。決められたルール以外にも注意点や作法はあります。
GDに取り組む上での注意点や作法はご存知でしょうか。意外と知らないという人も多いかもしれません。表面的な取り決めがないので、知らない人は損をしていることが多いです。暗黙の了解ではありますが、きちんと守れている人は高評価に繋がります。今回はGDに取り組む上での注意点について解説していきます。
GDの注意点やマナーって分かりづらいよな
GDの勝手や作法がわからないという人は意外に多いです。面接官が前もって説明してくれるわけでもありません。知ってて当たり前という暗黙の了解ですので、知らなくても仕方ありません。
知らないことは悪いことではありません。知らないことは後から知っていけばいいのです。知ったうえできちんと活用できるということが重要です。GDのルールは一般的にはそれほど知られていないルールです。しかし会社で会議やチームワークを要する仕事の基本の部分でもあります。GDを突破するだけでなく、社会に出てからも必要なことです。ぜひこの機会に知っておきましょう。
どんなことに注意(マナーなど)をすれば良いか
それでは実際にGDに取り組む上でどんなことに注意すればいいのか。いくつか紹介していきます。
①他の人の発言を否定しない
一番やってしまいがちなのが、相手の意見の否定することです。GDではお互いに意見を出し合いますので、意見が合わない場合もあるでしょう。自分の意見とは違うからといってそれを否定してはいけません。相手の意見を尊重した上で、自分の意見も主張しましょう。
相手の発言を遮らない
否定するのと同様に相手の発言を遮るのもいけません。たとえそれが同調の意味で、相手の意見に乗る場合でも同じです。相手の意見を最後まで聞き、その後にコメントするようにしましょう。
自分本位に進めない
GDではリーダーシップというのも面接官に見られています。そのことを意識するあまり、議論全体を自分だけで進行するのはよくありません。進行役を買って出るのは問題ありません。しかし、進行役をしながら自分ばかり発言する。自分の意見を押し通そうとする。そういったリーダーシップの履き違えはよくありません。
意見は簡潔にまとめる
自分を目立たせようとして自分ばかり発言する人がいます。それもいけませんが、自分の発言に長時間使うというのも良くありません。GDでは全体の意見を出さなければなりません。一人だけに時間を使い、他の人の意見が少なくなってはいけません。発言の機会は平等になるようにしましょう。また目立つためにやっているのではなく、単純に意見がまとまらず話が長くなるのもいけません。時間を使うことには変わりありません。意見は簡潔にまとめ、まとまってから発言するようにしましょう。
言葉遣いに気をつける
GDでは学生同士で話が盛り上がったからといってぞんざいな言葉を遣ってはいけません。きちんと敬語を使い正しい言葉遣いで議論を進めましょう。がちがちに敬語で話し続けなければならないわけではありません。議論を盛り上げ円滑に進めるためには、少し砕けた言葉で話すことも必要です。言葉が砕けすぎないように要所要所で敬語を使ってバランスを取りましょう。
注意点を守らないとどうなるか
GDでのルールというのは、それほど重い取り決めではありません。一種のマナーのようなものです。しかしマナーを守れない人の印象は良くはありません。しっかりと覚えて守るようにしましょう。注意点を守っていないと間違いなく評価が下がります。
発言が目立っても相手を否定し傷つける人は嫌がられます。自分ばかり発言する自己中心的な人も組織では必要ありません。また簡潔に話ができなかったり、正しい言葉遣いができないというのも問題です。GDは会社の会議や業務を小さくまとめたものです。そこで上手に振舞えていなければ会社に入ってからも活躍できないと思われてしまいます。
マナーを守り、人に嫌な気持ちにさせないというのも立派な協調性です。GDでは協調性についても注意深く見られています。協調性がない人、チームで動けない人は会社には必要ありません。マナーというのは大前提の部分です。注意点が守れていないとGDは突破できないということを覚えておきましょう。
まとめ
GDはコミュニケーション能力を見る試験でもあります。円滑なコミュニケーションは仕事をする上でも大切です。GDでは特にその点について注意しておきましょう。
相手を否定しない。最後まで話を聞く。自分ばかり話さない。簡潔に意見を言う。言葉遣いには気をつける。知ってみれば簡単なことに思えるかもしれません。相手を尊重する最低限の礼儀ですので知らなかったけど守れているという人もいるかもしれません。しかし実際にGDに取り組み、議論が過熱すると忘れてしまいがちです。
採用試験なので何とか面接官の印象に残らなければならないと思えば、自分のアピールに必死になります。そして周り人が目に入らず、気が付けば自分のことばかりということもあります。緊張や焦りがあると、分かっていても実行できない場合が多いです。まずは焦らず落ち着いてGDに取り組みましょう。
落ち着くことができれば、他の人と協力しようという気持ちも出てきます。相手のことを尊重しようとも思えてきます。そうなれば結果的に協調性をアピールすることができ、高評価に繋がります。GDでは相手を尊重すること。他のことを忘れてもこれだけ覚えておきましょう。