この記事では24卒の内定者が帝国データバンクの本選考の情報を赤裸々に綴っていきます。
2023年3月で創業123年を誇る同社は、企業信用調査業界の市場シェアが60%超えと、圧倒的な首位に君臨しています。
ここでは、実際に帝国データバンクの内定を獲得した私が、本選考のフローや対策についてまとめましたので、是非参考にしてみてください。
帝国データバンクの就職難易度
帝国データバンクのリクナビプレエントリー数は約1000人。
採用人数は近年減少傾向にあり、2023年度の採用人数は43名です。
採用実績校には全国様々な大学が名を連ねています。
倍率は推定10倍~20倍です。
選考フローと通過率
帝国データバンクの本選考には、「早期選考」と「通常選考」の2パターンがあります。
それぞれの選考フローは以下の通りです。
早期選考:冬のインターンシップに参加 → ES → 1次面接 → 最終面接
通常選考:ES → 1次面接 → 最終面接
インターンシップに参加することで、早期選考に参加できます。
複数の口コミサイトを調べてみましたが、早期選考・通常選考ともに選考フローは同じなようです。
しかし、インターンシップは少人数(30~40名程度)で開催されるため、早期選考は極めて低倍率だと推測されます。
インターンシップに参加することで選考を有利に進めることができるでしょう。
帝国データバンクのES(エントリーシート)
ESの記入内容は以下の通りです。
- 希望勤務地域とその理由(勤務地域は選択式)
- 現時点で取得している資格など、基本事項
- 帝国データバンクの企業理念の中で、特に共感できると思う理念とその理由(300字)
- あなたの人生においての記憶に残るベストな瞬間3つを、エピソードを交えて教えてください。(各150字)
- あなたの人生においての記憶に残るワーストな瞬間3つを、エピソードを交えて教えてください。(各150字)
- あなたがよく利用するお店(飲食店、雑貨屋、書店 等)やネットショップの”店名・魅力・課題”を教えてください。(300字)
- あなたをよく表す写真を1枚マイページ上の「あなたをよく表す写真」よりご提出ください。また、その理由を教えてください。(100字)
上記は24卒早期選考のESの内容ですが、口コミサイトを調べたところ、過去には
- 志望動機(400字)
- 帝国データバンク活かせる強み(200字)
- あなたのエネルギー源とその理由(300字)
- 座右の銘(300字)
といった内容もあったそうです。
例年質問されていた内容としては
- 希望勤務地域とその理由(勤務地域は選択式)
- あなたの人生においての記憶に残るベストな瞬間3つを、エピソードを交えて教えてください。
- あなたの人生においての記憶に残るワーストな瞬間3つを、エピソードを交えて教えてください。
- あなたがよく利用するお店(飲食店、雑貨屋、書店 等)やネットショップの”店名・魅力・課題”を教えてください。
が挙げられるので、上記項目は事前に準備しておいても良いでしょう。
実際に選考を受けた身としては、ESに選考要素はさほどないと思われます。
結果も1週間以内に通知されますし、どちらかといえば面接に繋がる選考フローと捉えた方が良いと思います。
反対に、面接結果を左右する重要な選考フローとも言えますので、面接で話すことを踏まえ、深く話せる内容に仕上げましょう。
倍率は推定1.5倍~2倍です。
帝国データバンクの1次面接
・面接会場:オンライン
・面接時間:30分
・形式:面接官2名に対し学生1名の個人面接
・合否連絡:1か月以内にメールで通知。
面接官は推定20代前半と40~50代の人事部社員2名でした。
雰囲気は穏やかで、ピリピリとした空気はありません。
実際に質問された内容は以下の通りです。
- インターンシップで学びになったこと
- インターンシップで困難だったこと
- ESで記入した「人生においての記憶に残るベストな瞬間」についての深掘り
- アルバイト先を選んだ理由
- アルバイト先で年上の人に接する上で注意していること
インターンシップ経由の早期選考ということもあり、インターンシップに関する質問が多かった印象です。
また、ESの内容も深掘りされたので、やはりESは「面接で話すことを踏まえ、深く話せる内容」にする必要があると思います。
特徴的な質問としては、「年上の人に接する上で注意していること」がありました。
帝国データバンクの調査員は企業オーナーを相手に仕事をすることになるため、「年の離れた人とも円滑にコミュニケーションを取ることができるかどうか」という点が重視されている印象です。
倍率は推定2倍~3倍です。
帝国データバンクの最終面接
・面接会場:対面(南青山の本社ビル)
・面接時間:1時間
・形式:面接官2名に対し学生1名の個人面接(+書記役で社員1名)
・合否連絡:2週間以内に電話で通知。
面接官は推定50代の社員2名でした。
雰囲気は1次面接同様穏やかで、笑ったりもしてくれます。
面接時間が1時間となっていますが、面接の前に他社の選考状況について人事部の方とお話しする時間があるので、実際の面接時間は45分~50分程度です。
本社ビルは最寄駅から近いので、迷わず行けるでしょう。
実際に質問された内容は以下の通りです。
- インターンシップで学びになったこと
- インターンシップで興味を持ったこと
- 日頃本を読むか
- 運転はするか
- 文章を書くのは苦手か
- 周りからどんな人と言われるか
- 嫌いな人はどんな人か
- 人の本音を聞き出した経験
- キャリアプラン
- 帝国データバンクを知ったきっかけ
- 営業の悪いイメージに抵抗はあるか
1次面接同様、インターンシップに関する質問がありました。
1次面接との大きな違いは、「入社したら活躍できるかどうか」という点に重きが置かれていたことです。
- 日頃本を読むか
- 運転はするか
- 文章を書くのは苦手か
- 人の本音を聞き出した経験
といった質問は、調査員として働く上で必要な素質を判断するためのものだと考えられるので、上記質問には注意しましょう。回答する際、具体的なエピソードも踏まえることができると、説得力が高まってgoodです。
また、自己分析が十分でないと答えに詰まる質問(周りからどんな人と言われるか・嫌いな人はどんな人か、など)も複数あるので、自己分析はしっかりとしておきましょう。
倍率は推定2倍~3倍です。
帝国データバンク選考突破のポイント
以上、ES・1次面接・最終面接の内容から感じる選考突破のポイントは以下の5つです。
- できればインターンシップに参加する。
- インターンシップに参加した人は、その経験を言語化できるようにしておく。
- ESは面接を意識して仕上げる。
- 「入社したら活躍できる人材」と思わせる。
- 入念に自己分析をしておく。
上記ポイントを意識し、選考に臨んでください!