リース業界に関わらず、志望動機を書くことを苦手と感じている学生は多いのではないでしょうか。
私が初めて志望動機を書いて望んだインターンシップ選考では、「それ、他社でも当てはまるよね?」と言われ、就活の難しさを痛感させられました。
そこで今回は、リース業界2年目、三井住友ファイナンス&リースに勤める私が当時書いていた志望動機を参考にどんな内容を盛り込むべきかを記事にしていきたいと思います。
まず、前提になりますが、このような記事を読む際、筆者が優秀だから自分にはできないという考えは捨てましょう。
私は日東駒専でリース業界では稀な存在ですが、リース業界から内定を得ることができました。
もちろん企業の中には、最低限の学歴を重視されることも大いにありますが、それと同じくらい自分自身の能力不足に対して学歴が低いからという理由づけをしている人も多いです。この記事を最後まで読み、今から述べる点を実践してみてください。
またリース業界をみていく上で大変に参考になったのがUnistyleでした。
リースについて赤裸々に語られており、選考情報もびっくりするほど内定者の口から語られているので読むだけでも選考の突破率が上がります。
まずリース業界はそこまでホワイトでもない
まず最初に誤解を解かせてください。
結構ゆるそうで福利厚生が良いからリース業界を受ける人も増えました。
リース業界はホワイトなのかどうかは下の記事にまとめたんですが、そこまでホワイトでもありません。
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リース業界は本当にホワイト?21卒が大手リースの実態を大暴露してみた
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なので志望動機でまったりなのを見越したことを書くと落とされます。
それよりも結構ガツガツしたことを書いた方がウケがいいです。
現在のリース業界は、採用倍率が高まりつつあります。就活四季報2021によると、総合職の採用人数は、業界最大手のオリックスは196人、三井住友ファイナンス&リースは52人、東京センチュリーは38人、三菱HCキャピタルは30人とリース業界は全体的に採用人数が少ないです。
それゆえに採用倍率は高くなる傾向にあり、三井住友ファイナンス&リースの採用倍率は男性は38.2倍、女性は55.3倍でした。また、学歴はGMARCH以上がマス層であり、リース業界がホワイト業界とメディア等で注目されるようになったこともあってか、早慶、国公立の層も増えつつあります。そんな採用倍率が激しいリース業界だからこそ、しっかりとした志望動機が重要となってきます。
その上で志望動機に大事な要素を語っていきます。
リース業界の就職偏差値もまとめているので、現在の業界状況はそちらの記事を読んでみてください。
リース業界の志望動機で重要なことはエピソード
志望動機では、「自分が志望する理由を論理的に自分のエピソードを含めて説明する」ただこれだけが重要です。
これだけなのですが、できない、難しいと考えている学生も多いでしょう。面接官は必ず論理的であるかを見ます。それは何故か、仕事をする上で必要なスキルだからです。
あなたは念願のリース会社に入社し、営業部に配属されました。一生懸命に勉強し、努力し、単独で顧客往訪をするまで成長しました。そんなある日、往訪していた顧客から、設備のリース相談を受けます。
しかし、その業界は斜陽産業であり、決算書も悪くはないが良くもない。社長に対して一生懸命ヒアリングしますが、稟議に書けるような良い情報(その会社が与信期間中に潰れないという根拠)が出てこない。このような場面はたくさんあります。
相手に「嘘ではない範囲で事実を過大かつ論理的に伝える能力」は顧客に営業をする時も、社内の稟議を通す時にも必要なスキルとなってきます。では、就活の志望動機は?面接官も「御社が単独第一志望です」という就活生が他の業界や競合他社を受けていて建前であることをわかっています。
ただ、就活生の志望動機や面接での振る舞いを見てどの程度志望度があると感じたのかを判断し、今後の社会人として活躍できる素質があるかどうかを判断します。もっと言えば、面接官は好きで面接官をやっているわけではありません。
大企業であればあるほど、現場の応援部隊が一次面接、二次面接で面接官の役割を対応するのです。いわば、プロとは言えない面接官は何を考えているのでしょうか。それは明らかに変な人を採用しないことです。
面接官の立場になって考えると、面接官は何故この評価であるのかを上司や人事担当に質問される立場になります。その為、論理性がない人は面接官自身も説明できない為、不採用となってしまうのです。
ここまで読んでいただいた人は納得いただいているかもしれませんが、具体性が欠けていると思うでしょう。そこで、ここからは具体性の話をします。
具体的なリース会社向きの志望動機
以下が実際に私が使用した志望動機です。
私の祖父は、会社経営をしております。ものすごく小さな会社ですが、小さな会社ながらの技術力を武器に細々ながら頑張ってきました。
しかし、2、3年前からコロナの影響で減収減益のほとんど赤字決算。また不幸にも創業時から使用していた機械が完全に壊れて、新たな設備投資を余儀なくされました。社長であった祖父は、設備投資をするお金も用意できそうになく、銀行からの借入も厳しい状況で会社をたたむ検討も始めていた、そんな時にとあるリース会社が手を差し伸べてくれました。
祖父の会社で使用している機械には再販価値があるということで中古価値をある程度見越した上でのリース料を設定することで、資金繰りも改善。アフターコロナになりつつあり、今では会社も回復してきました。そんなリース営業マンを間近で見ていた私は、リースという業界に興味を持ち、日本の世の中にある中小企業に対して物価値を見る力でサポートしていきたいと思ったのです。
どうですか?志望動機としては良い話ですよね?「もちろんこれは作り話です。」
具体性とは、このような自分自身が体験したエピソードを含めることです。
志望動機はお金や福利厚生等の本音ダダ漏れでなければ基本的に何でも良いです。
ただ、自分自身が体験したことを含めることで、誰にも否定されない自分だけの志望動機が出来上がります。併せて言うのであれば、ガクチカも志望動機と一貫していることが求められます。
私は「挑戦する企業」をテーマに志望動機を作っていました。正直挑戦する企業は無数にあります。ただ、挑戦の仕方は様々です。自分自身が挑戦していると感じた企業の取組みを取り上げつつ、自分自身のガクチカと結びつける。
私の学生時代は様々な挑戦をしていたので、志望動機もガクチカをマッチさせるようにしました。
一貫性があったことや、挑戦していると感じたポイントについて事細かく調べて説明したことが評価されたポイントかと思います。
リース業界の志望動機まとめ
皆さん、 「自分が志望する理由を論理的に自分のエピソードを含めて説明する」を実践してみてください。もし自身のエピソードがないという人は、自分が面接官であったら、どういうエピソードであれば採用したいと思うかといった相手の立場にたった上でのエピソード作りをしてみてください。
このようにどのような人物に見られるかを意識した行動ができている就活生がリース業界だけではなく、どこの業界でも採用されやすい学生であると思いますので、皆さん頑張ってください。最後までご精読ありがとうございした。
リース業界の志望動機をみていく上で大変に参考になったのがUnistyleでした。
リース業界を突破した志望動機が赤裸々に語られており、選考情報もびっくりするほど内定者の口から語られているので読むだけでも選考の突破率が上がります。
リース業界に向いてる人については別記事で書いているのでそちらも読んでみてください。
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