この記事では京セラの選考フローや倍率、Webテストのボーダーなどについて、22卒選考で内々定をいただいた身から詳しくご紹介させていただきます。
京セラは電子部品をはじめとし、セラミック、半導体、ソーラーパネルなど幅広い製品群を扱うBtoBメーカーです。
法人向けメーカーということで工場勤務や転勤が付き物という懸念点はありますが、業界ではトップに並んでおり、今後のIoT化にも対応することで業績も一層伸びる企業だと予想されます。
そんな京セラは採用実績も比較的幅広く、四季報における年収情報も高いため、多くの就活生から人気のある難関企業だと言えます。
実際に22卒として京セラの選考を体験し内々定をいただいた目線から、具体的な選考フローや対策などを紹介していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに京セラはunistyleの選考情報が一番よくまとまっています。
界隈では有名だけど情報がダダ漏れになってるので読まないのは損です。
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エントリーシート、Webテスト(推定倍率2〜3倍)
最初の選考はエントリーシートとWebテストです。
エントリーシートの設問ですが
「応募のきっかけを踏まえて志望理由を教えてください」400文字
「学生時代に力を入れたことを教えてください」400文字
「人生における一番の試練や挫折、またそれをどのように乗り越えましたか」400文字
「あなたと京セラの共通点を、上記の経験を踏まえて具体的に教えてください」400文字
以上の4つでした。
質問はオーソドックスなものが基本ですが、京セラヘの想いや志望度、京セラとのマッチ度を測るような設問も多かった印象ですね。
エントリーシートでのコツは、上記にもあるようにとにかく「京セラとのマッチ度をアピールすること」だと思います。
またこれに加えて、「京セラのどこに興味があるのか、しっかり分野を提示すること」も大事だと思います。
京セラはかの有名な稲盛和夫名誉会長の精神を受け継ぎ、独自のフィロソフィーを掲げるなど、会社自体の団結力が非常に強いイメージがあります。
そのため、毎年京セラの風土にしっかりとマッチした就活生を求め、採用する傾向にあります。
よってエントリーシートの時点で、自分のどこがどう京セラの風土に合致しているのか、また集団の中で普段どのように立ち回っているのかなど、会社の中での自分を彷彿とさせるような内容を書くと良いと思います。
さらに後者の分野の提示についてですが、京セラは現在4つの市場に注力しており、企業としても携わる分野をどんどん拡大していっています。
そのため環境分野やIT分野、医療分野など、自分がどの分野に関わってどんな目標や将来観を達成したいのかを、志望動機の欄で明確に示す必要があります。
自身の性格面においても事業分野においても、自分がどのくらい京セラとマッチしているのかを、エントリーシートを通じてしっかり伝えましょう。
自己紹介シートの記入
ここで余談ですが、エントリーシート通過後には自己紹介シートを記入します。そしてそのシートもエントリーシート同様面接で使用します。
「自己PR」「長所短所」などはこのシートで記入するため、エントリーシートと内容が被らないように準備しておくと良いですよ。
京セラSPIのボーダーは6,7割
エントリーシートと一緒にWebテストを受験しますが、テストの種類は玉手箱などではなく一般的なSPIテストでした。
就活生の皆さんがよく使っているSPI対策本で十分対策できるレベルだと思います。
テストのボーダーは体感6〜7割程度だと感じました。
そして筆者が考えるこの選考全体の推定倍率としては、約2〜3倍です。
最初の選考なのでそこまで厳しくふるいにかけているわけではないと思いますが、周りには落ちてしまった就活生も多くいたので、エントリーシートもテストも気を抜かないことが大事だと思います。
私は参考書を2周したほか、他の企業のSPI検査で多くの経験を積んできました。
ESなしでSPIテストセンター受けれる踏み台企業もまとめているので読んでみてください。練習大事です。
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【25卒】ESなしでSPIテストセンター受けれる踏み台企業91社まとめ
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学歴フィルターは多少あり
ちなみに学歴フィルターなどは、そこまで強くはないながらも、少しはあると思います。
またグローバル進出に力を入れている企業なだけあって、TOEICの点数も重視されている傾向もあった気がします。
英語力に自信のある方は、資格などがあればアピールすることをオススメします。
一次面接(推定倍率3倍)
一次面接は20分間の個人面接です。
はじめに言うと京セラの面接官は基本的に皆さんとても優しく、全体を通じて圧迫のような面接はなかったです。
ですが、興味を持ったことや気になる点についてはしっかり色々な角度から詰めてきます。
言い換えれば、こちらの話を納得できるまで親身になって聞いてくださるということですが…。
一次の面接官の方も、基本的にはガクチカや自己PRなどのオーソドックスな質問でしたが、気になった部分は割と深堀りされます。
しかしちゃんと対策をしていれば答えられるような質問ばかりなので、しっかりと準備をしてから挑むことをオススメします。
また筆者が驚いたこととしては、「一次で志望動機と志望度を聞かれたこと」です。
他社の選考においてあまり一次面接で志望動機や志望度を聞かれたことがなかったので、少し動揺しました。
エントリーシートに書いてあることでも良いので、京セラに対する想いを一次からしっかりとアピールすることが必須です。
「うちは今志望度的にはどの辺にいるか教えてもらえる?」という質問も飛んできたので、その際は迷わず「御社が第一志望です!」と、明るく自信を持って答えましょう。
京セラはとにかく人柄と志望度を重要視する企業です。
実感として京セラの面接官はかなり鋭いので面接に挑むに際して自己分析が甘いと突かれます。
OfferBoxのAnalyzeU+を使うとかなり高性能な自己分析を短時間でできるので、一度やってみることをお勧めします。
自己PRが簡単に作成できたり自分の強みと弱みがわかるので、これを元に面接対策を組み立てると、かなり突破への確率が上がります。
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京セラ1次面接突破のコツ
一次面接の詳細とコツは以上になります。
捻った質問はされないので、基本的な質問の回答の精度を高めておくこと、明るく笑顔で愛嬌のある人柄を見せること、京セラへの志望度を一次からアピールしておくこと、この3つのポイントを忘れずに臨んでください!
ちなみに推定倍率は約3倍です。エントリーシートで通される分ここで落とされる学生が多い印象でした。一番の鬼門は二次だと思いますが…。
二次面接(推定倍率3倍)
二次面接は人事の方ではない、他事業部の社員さん2人との面接でした。
時間は約30分と長めです。
二次では一次よりもかなり細かく鋭い視点から話を深堀りされます。
ですが、一貫して社員の方は優しく、笑いを交えながらお話を聞いてくださるので、リラックスして挑むと良いと思います。
質問としては一次と変わりはありません。
ガクチカ、自己PR、ゼミ活動について、アルバイトについてなど、大学生活に関することを中心に聞かれます。
その後に、普段の日常での自信の性格や立ち振る舞いなど、パーソナルな面について質問を投げかけてきます。
比重としては、オーソドックスな質問もパーソナリティに関する質問も、どちらも同じくらい聞かれた感覚です。
また志望度に関してですが、直接的な志望動機は二次面接では聞かれませんでしたが、選考状況と志望度についてはサラッと聞かれました。
ここでもしっかり志望度の高さをアピールすることをオススメします。
二次面接突破のコツ
二次面接はとにかく「集団での動き方」「根本的な性格」を重点的に探られている気がしました。
決して意地悪な質問などではないですが、自分史についてかなり深く聞かれたり、普段集団で行動するときにどんなキャラなのか、どんな信念を持って行動しているのかを、しっかりと聞かれます。
京セラの社員さんには多種多様な性格の方がいるとお聞きしましたが、そんな社員の方々に共通する点としてはやはり「主体的で挑戦心に溢れた性格」「周りとの協調性」「素直で吸収力のある性格」などが挙げられると思います。
積極的かつひたむきに努力することができ、素直な心を持って先輩後輩など周囲と協働することができること、こんな面を実体験に絡めながらアピールできると非常に良いと思います。
一次のように明るく愛嬌を持って振る舞うことは大前提として、二次では自分の面接での回答の精度を今一度確認してから、京セラの風土にマッチするように話すことをオススメします。
そして気になる二次面接の推定倍率ですが、筆者の体感的には約3倍だと予想しており、ここが一番の鬼門ではないかと考えています。
一次で明るい人柄を見せて突破した学生でも、性格面が合っていないとここで落とされてしまいます。
面接が得意で自信家の、どちらかと言えば商社マンなどにいそうなタイプの友人も、この選考で落ちていました。
そのため、全体の選考の中でも最もパーソナリティが重要視される部分だと言えます。
皆さん自己分析をしっかり固めた上で臨んで、絶対に最終選考に進みましょう!
最終面接(推定倍率2〜3倍)
京セラは3回の面接で選考は終わりますが、最終面接は面接官3人と、約35分の面接になります。
最終面接は面接官の年次も割と高く、一次や二次と比べるとやや堅い印象で、割と緊張しました。
ですが、質問は相変わらずオーソドックスなものばかりです。
ガクチカや自己PRなどの王道系、サークルやバイトなどについても聞かれました。
内容は二次ほど鋭くもなく、ただ気になった箇所を深く聞いて、その人のパーソナリティを引き出そうとしている印象でした。
雑談とまではいきませんが、ガッチガチの面接だったかと聞かれるとそうでもなかった気もします。
普通に対策して面接に慣れていれば、場の雰囲気に飲まれない限り答えられると思います。
ただし、最終面接なだけあって、選考状況に関してはしっかり聞かれました。
最終面接のコツ
最終面接のコツは「とにかく京セラへの想いを伝えること」「京セラで自分がどのように活躍できるかアピールすること」だと考えています。
というのも、やはり京セラは最後まで志望度をかなり重要視している企業で、
面接の終盤では「うちは第何志望?」とハッキリ志望度合いを聞かれました。
そしてそこで第一志望ですと自信を持って伝えたことで、とても嬉しそうな顔をしていました。
そのため、最終面接では今までよりも何倍も熱を持って、京セラへの想いを伝えると良いでしょう。
また最後の逆質問の時間で、自分が入社したらどう活躍できるかや、志望度をアピールする一言などを伝えるのも非常に効果的だと思います。ぜひ皆さん参考にしてみてください。
京セラの最終面接はとにかく志望度が大事です。最後まで気を抜かずに明るく話すことはもちろん、会社に対する愛を堂々と伝えましょう!
ちなみに最終面接の推定倍率ですが、約2〜3倍だと予想しています。
最終面接まで来ればほとんどが合格、などという企業もあるかとは思いますが、京セラはそうではありません。
内々定者の層としても、インターン時と同じように幅広くはありますが、比較的高めの水準だと思います。
事務系総合職に関しては採用数が技術職に比べて少なく、高倍率企業かとは思われますが、皆さん最終面接をくぐり抜けて内々定をゲットしましょう!
京セラ選考のまとめ
今回は京セラの選考フローや突破のコツ、倍率についてお届けしましたがいかがだったでしょうか。
大手電子部品メーカーで、京セラ美術館や京セラドームなど日常でも名前を聞くことの多い京セラは、就活生からの人気企業に値すると思います。
また京セラは毎年幅広い大学から学生を採用していますが、その水準は比較的高く、選考倍率やレベルも高いでしょう。
しかし京セラは選考フローが単純かつオーソドックスであり、就活生のポテンシャルよりも「人柄」や「志望度」に重きを置いています。
そのため、選考を通じて自身の性格と京セラの風土とのマッチングをアピールすることさえできれば、全ての就活生に平等にチャンスがあるとも言えますよね。
また冒頭でもお話ししたように京セラはインターン優遇もありますので、皆さん一度チェックしてみてくださいね。
そして選考に進む際は、ぜひこの記事にあるポイントをしっかり抑えて臨んでみてください!
皆さんここまで読んでいただいて、ありがとうございました。
繰り返しますが京セラはunistyleの選考情報が一番よくまとまっています。
界隈では有名だけど情報がダダ漏れになってるので読まないのは損です。
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