できればホワイト企業いきたいというのが就活生の本音ですよね。
しかし、会社の人事部に「ホワイトですか?」なんて聞いても答えてくれないし、聞いたらぶち殺される危険性もあります。
そんな中、ネットでよく言われる化学メーカーがホワイトっていう話。
本当なのでしょうか。
化学メーカーで就活していた僕が赤裸々に化学メーカーのホワイトさ加減についてまとめてみます。
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【24卒用】化学メーカーの就職難易度と偏差値81社まとめてみた
化学メーカーがホワイトと言われる理由
皆さんは化学メーカーがなぜホワイトと言われていると思いますか?
その理由は、様々ですが、ここでは2つほど紹介します。
業界が安定している
1つ目の理由は、新たな企業が参入しにくく、安定している業界だからです。
日本の技術力は非常に高く、化学メーカーはその技術やノウハウを売りにしています。
そこに、新たな企業が参入しようとしても長期の開発や投資、研究開発を行わなければいけません。
そのため、競合他社がほとんど変わらず、安定して商品を売ることが出来ます。
福利厚生激ヤバ
2つの理由は、福利厚生がしっかりしているところが多いからです。
通勤手当て、住宅手当て、家賃補助はほとんどの化学メーカーの企業に備わっています。
通勤手当ては大手企業でしたら、大体1.5時間以内の範囲、月15万円を超えない範囲で、全額負担してくれるところもあります!
また、企業の中には社宅、社員寮に住めば1ヶ月の家賃8000円で暮らすことも出来ます!少し高いところでも1ヶ月の家賃は大体1~3万円で借り上げマンションにすむことが出来ます。
年収はほかの企業の平均とほとんど同じか少し低い企業もありますが、この事を考慮すると手元に残るお金はかなり高い方。
そのため、以上の点から他の業界と比べて競合他社が大きく変わらず、非常に安定しているため、ホワイトだと言われています。
実際就活してみたけどホワイトだった件
実際に就活してみて、確かに他のメーカーに比べればホワイトだと思います。
様々な化学メーカーのインターンシップに行きましたが、「勤務地が絶対に関東圏内いい!」、「新人時代から海外でバリバリ働きたい!」、「他の同期と激しく競争してでもスピード出世がしたい!」というこだわりがなければ、非常に働きやすいです。
基本的に化学メーカーに就職すると、真面目に業務に取り組めば、業務成績がそこまで良くなくてもある程度の基準までは昇格出来るところが大半です。
また、破格の値段で寮や社宅に住めて、働く時間の割に手元に残るお金が多いため、コストパフォーマンスが非常にいいです。
そのため、「仕事だけでなくプライベートも大事にしたい!」、「長期に渡って同じ企業で働き続けたい!」、「同期との激しい出世争いでギスギスした職場で働きたくない!」という方に非常におすすめ。
しかし、化学メーカーによっては、バリバリ働かなくてはいけない部署もあるので、要注意です。
部署によっては忙しくてブラックもあり
実際に忙しいかどうかは、インターンシップやOB・OG訪問、社員さんに直接聞くなど調査をすることでわかります。
「そんなことをする時間はないよ~!」という方でも、ご安心ください。
どんな商品を取り扱っているか、どんな取引先がいるかによって大まかに把握することが出来ます。
スマートフォンの電子部品、自動車など、流行商品の移り変わりが激しいジャンルに関わりのある部署は非常に忙しい傾向にあります。
私は、OBさんの経験談から、特に自動車部品、ボディを取り扱っている部署がかなり忙しい印象を受けました。
OBさんは自動車に携わる部署に所属しているのですが、大手の自動車メーカーから商品開発や物性調査の依頼されることが多いそうです。
自動車の流行はかなり移り変わりが激しいため、無茶な納期を提案されがちです。
しかし、営業の方が現場をあまり知らない人であったため、その納期で契約してしまいました。
そのため、現場の研究開発の方々が22時近くまで慌ただしく働かされたそうです。
さらに、化学メーカーのホワイト具合は営業職、事務職、研究職によっても異なっています。
より商品に近い部署、例えば基礎研究よりも商品開発をしている方が納期に追われやすいため、忙しくなりがちです。
しかし、忙しいといっても、化学メーカーの割にはという範囲なので、他のメーカーと比べるとダントツで残業が少なく、ホワイトの部類に入ると思います。
私の知っている他業界のOBさんには、毎日終電で帰り、26時に寝て、10時には出勤する生活を繰り返している方もいます。
しかし、化学メーカーでこのような生活を送る可能性はほとんどありません。
個人的におすすめな化学メーカーのホワイト企業ランキング
私が化学メーカーで最も大事にしている軸は3つあります。
それは、職場の雰囲気、勤務地、福利厚生です。
この3点を基準にして様々な化学メーカーのインターンシップに参加したり、説明会に行って社員さんと話したり、OB・OG訪問をして企業研究を進めていました。
そんな私が個人的におすすめな化学メーカーのホワイト企業ランキングTOP3を発表します。
第3位 デンカ
第3位の「デンカ」は、休暇制度、福利厚生が一通り整っています。
社員さん一人一人、特に女性はこの会社に就職したらかなり丁寧に扱われます。
工場は、日本全国にありますが、研究所は千葉県のみなので関東県内で働きたいという方もおすすめです。
また、工場も日本全国にありますが、新潟、福岡以外は、千葉、群馬、神奈川にあるため、関東圏内で勤務することの方が多いでしょう。
第2位 花王
第2位の「花王」は、男性はもちろん、特に女性におすすめしたい企業です。
OB訪問した際に、女性が生き生きと働いていて、社風も非常に良かったため、非常に魅力的だと思いました。
工場や研究所は日本全国にあるのですが、研究所に関しては、和歌山以外は基本的に関東にあるため、関東圏内で働きたいという方にもおすすめできます。
和歌山の研究所に行く分野の人の多くは有機合成や酵素などの環境科学分野に携わっている方が多い傾向にあります。
取り扱っている商品が、シャンプーや化粧水など身近にあるものが多いため、研究開発の方はもちろん、営業の方でも特徴が理解しやすいです。
そのため、営業の方でも商品に愛着が湧かず、仕事がつまらないと苦労することはあまりないと思います。
第1位 三菱ケミカル
第1位は「三菱ケミカルホールHD」、第2位は「花王」、第3位は「デンカ」です!
第1位の「三菱ケミカルホールHD」は三菱財閥グループということもあり、化学メーカーの中で最も安定している企業と言えます。
また、先進研究所が横浜にあるため、研究者でも横浜勤務の可能性が十分あります!
さらに、大手企業なため、福利厚生が非常に手厚いのも魅力の一つです。
また、社員さんも穏やかな人柄の人が多く、とても働きやすい企業だと思いました。
様々な商品に携わっているため、何か一つは興味を惹かれるものがあると思います。
そのため、仕事に対してのモチベーションを保つ、部署の異動に対しても選択肢がかなり多くあるため、融通が利きやすいです。
▼化学メーカー優良企業についてまとめた記事もあるのでそちらも読んでみてください