この記事では、あいおいニッセイ同和損害保険の選考フローや倍率、SPIのボーダーなどについて、23卒の選考を体験した身から詳しくご紹介させていただきます。
あいおいニッセイ同和損害保険は、MS&ADインシュアランスグループホールディングスに所属する大手損害保険会社です。
自動車メーカーのトヨタ、生命保険会社の日本生命と親密な関係を築いており、安定した業績を残し続けています。
例年就活生からの保険会社人気は根強いですが、もちろんあいおいニッセイ同和損害保険も例外ではありません。
あいおいニッセイ同和損害保険から内々定を獲得した23卒の私が、具体的な選考内容を効果的な対策を交えてご紹介していきます。
ちなみに、あいおいはunistyleの選考情報が一番よくまとまっています。これを読んでおいたおかげで内定が取れたと思ってます。
界隈では有名だけど情報がダダ漏れになってるので読まないのは損です。
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あいおいニッセイ同和損害保険の就職難易度
リクナビ(2022)のプレエントリー候補リスト登録人数は、7000人ほどです。
修士・大卒採用数は例年減少傾向ですが、22卒の採用数は300人弱だったと思われます。減少しつつも、かなりの人数を採用しているということになります。採用実績に関してはMARCHレベルがボリューム層です。
これらから推測すると、選考の倍率は10倍くらいだと思います。
大手企業の中でも、比較的狙いやすい企業だと言えるのではないでしょうか。
選考フロー
あいおいニッセイ同和損害保険の選考フローは、3daysのインターンシップ参加者と不参加者で異なります。
3daysのインターンシップ参加者は書類選考通過後すぐに1次面接なのですが、不参加者は録画面接が間に挟みます。これは年度により異なる可能性もありますのでご了承ください。
選考フローをまとめるとこのような形になります。
3daysインターンシップ不参加者
①エントリーシート→②適性検査→③録画面接→④1次面接→⑤最終面接→内々定
3daysインターンシップ参加者
①エントリーシート→②適性検査→③1次面接→④最終面接→内々定
インターンシップ参加者は録画面接の選考が不要になります。つまり、あいおいニッセイ同和損害保険にはインターンシップ優遇があるということです。本気で内々定を狙うのであれば、3daysのインターンシップに参加することを強くおすすめします。
ちなみに、3daysのインターンシップの選考フローは
エントリーシート→WEBテスト→録画面接→通常面接→参加でした。
3daysのインターンシップに参加する方もしない方も、あいおいニッセイ同和損害保険の選考では一度は録画面接を体験することになると思います。
録画面接では、無表情になりがちなので笑顔を意識するようにしてください。何度も撮り直しが可能です。そのため、私は何度も何度も撮り直し、これなら通過すると自信を持って言える録画を提出しました。
本選考のタイミングで録画面接があるとすると、かなり大きな負担になります。そのため繰り返しになりますが、インターンシップへの参加をまずは目指すべきです。
エントリーシート(推定倍率1.1倍)
最初の選考は、エントリーシートです。
この選考では、エントリーシートの内容のみが評価されます。WEBテストとの同時評価ではありません。
倍率に関しては、大体1.1倍くらいではないでしょうか。
私は、他の就活生の選考状況などを確認するために、LINEの選考対策オープンチャットに参加していました。そこで実施された選考状況のアンケートに基づき、倍率は1.1倍くらいではないかと分析しています。
LINEのオープンチャット検索欄から探してみたところ、就活に関するサービスを提供しているunistyle(ユニスタイル)が、「【23卒就活】 保険業界(生保・損保)志望者向けグループ」というグループ名で、オープンチャットを運営しているのを確認できました。
損保や生保志望の方は、是非参加することをおすすめします。イベントに関する最新情報について話されていたりするので、重要な情報がすぐに手に入ります。
続いて、エントリーシートの設問内容を記述します。
・今までの人生であなた自身に大きな影響を与えた経験や出来事などを3つ、順番に教えてください。(50字以内)
・あなたの強みについて、具体的なエピソード(人一倍頑張ったこと、あきらめずに困難を乗り越えた経験・その経験から何を感じたかなど)を交えて教えてください。(400字以内)
・当社を志望する理由について教えてください。(300字以内)
24卒の方も同じ設問内容になるとは限りませんが、ほぼ確実に近い内容の設問になると思いますので、是非参考にしてください。(21卒と22卒のエントリーシート設問内容は酷似していました。)
このエントリーシートにおけるポイントは、2つあります。
ポイントの1つ目は、エントリーシートの段階から「学生時代の経験の深堀」がされている点です。特に設問2問目の、「その経験から何を感じたか」は深堀の定番質問になります
基本的には面接の場においてのみ、学生時代の経験が深堀される傾向があります。
しかし、あいおいニッセイ同和損害保険はエントリーシートを通して、学生時代の経験の詳細を知ろうとしているのです。もちろん、面接の場においてもガクチカの深堀がされました。
つまり、エントリーシートの記入前に自己分析をしっかりと行うことが肝要です。
ポイントの2つ目は、「あいおいニッセイ同和損害保険が求める人材」の内容を把握したうえで、経験を記述する必要があるということです。
四季報の情報によると、あいおいニッセイ同和損害保険は求める人材を
「多種多様な光る個性と挑戦する強い意志を持つ人財」
としています。
また、エントリーシート上から「多種多様な光る個性と挑戦する強い意志を持つ人財」という点が伝ってくるか否かを、選考ポイントにしているそうです。
設問の1問目では、今までの人生であなた自身に大きな影響を与えた経験や出来事などを3つ挙げる必要があります。
この3つは、ただただ自分自身がアピールしたい経験を挙げるのではなく、あいおいニッセイ同和損害保険の求める人材に即した経験を挙げるべきです。
自分自身の個性や挑戦性をアピールできる経験を、たくさん探してみてください。その中でしっくりくると思うものを厳選し、記述してください。
面接にたどりつくためにも、エントリーシートには十分力を入れて取り組みましょう。
SPI適性検査(推定倍率1.1倍)
続いて、あいおいニッセイ同和損害保険の適性検査についてご紹介します。
あいおいニッセイ同和損害保険の適性検査は、SPIです。
インターンシップの選考時もSPIだったので、選考に使う適性検査はSPIで統一していると思います。
そしてこのSPIは、テストセンター形式で受検しなければなりませんでした。つまり、SPIを外部会場で受検するということです。
あいおいニッセイ同和損害保険を含めた金融業界の企業は、テストセンター形式を採用している企業が他業界と比較しても多い気がします。テストセンター形式は、他の企業のSPI選考に使いまわすことが可能です。つまり、高得点をマークできれば、他の選考にも活きてくるということです。
参考までに、インターンシップ選考時のSPIはオンライン上での実施でした。なぜ本選考でテストセンター形式に変更したのか理由は定かではありませんが、どちらの形式にも対応できるように準備しておくことをおすすめします。
SPIのボーダーについては、大体6割前後だと感じました。推定倍率からも分かる通り、そこまで難易度は高くないかなという印象です。実際に私の知り合いで6割前後の得点率で通過している人がいました。
ただ、もし8割以上の結果を残すことができれば、使いまわしした際に他企業の選考も通過できる確率がぐっと上がりますので、高得点を取るに越したことはありません。
対策本などでしっかりと対策をしたうえで、テストに臨みましょう。
私は参考書を2周したほか、他の企業のSPI検査で多くの経験を積んできました。
ESなしでSPIテストセンター受けれる踏み台企業もまとめているので読んでみてください。練習大事です。
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【25卒】ESなしでSPIテストセンター受けれる踏み台企業91社まとめ
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1次面接(推定倍率4倍)
私はインターンシップ参加者ですので、ここからは録画面接ではなく1次面接の詳細についてご説明します。
この1次面接の推定倍率は、4倍としました。書類選考よりも、多くの就活生がこの段階で落とされてしまいます。あいおいニッセイ同和損害保険の選考における、一番の鬼門とも言えるでしょう。
質問内容は以下の通りでした。
・自己紹介
・学生時代に、これだけは頑張ったと言えることは何?
・その中で感じた困難はある?
・この経験により、どのように成長できた?
・この成長は、今後どのように活かしていきたい?
・インターンシップの感想は?
・志望動機は?
・会社で何をしたい?
・その理由は?
・どのような社会人になりたいと考えている?
・逆質問
形式は1対1の個人面接で、時間は40分ほどで終了しました。
インターンシップ選考時における面接でもそうだったのですが、面接は雑談形式のようなもので、かなり楽な気持ちで面接をすることができました。そのため、就活生に対して優しい会社だなという印象が強く残っています。面接官によって雰囲気などは異なるかもしれませんので、どのような方が面接官だとしても臆せず対応できるように心の準備はしておいてください。
この面接では、特にガクチカの深堀が中心でした。エントリーシートでも深堀されますが、面接でもしっかりと深堀されます。
私はエントリーシートの設問内容から、学生時代の経験について深堀されるであろうことを推測していたので、その対策を特に入念に行いました。
「ガクチカ 深堀 質問」と検索すれば、想定質問を数多く知ることができます。想定されるすべての質問に対して答えることができるよう準備しておけば、ガクチカ関連の質問には確実に対応できるはずです。
ガクチカ深堀関連でも特に印象に残った質問は
「この成長は、今後どのように活かしていきたい?」
です。
学生時代を通して成長したことを、会社でどのように活かすことができるかを問う質問だったと思います。
この対策としては、自己分析と企業研究が重要になります。
①自分自身の強みを明確にする。
②企業のどの事業領域に携わりたいかを明確にする。
③自分自身の強みが、その事業領域においてどう活かせるかを明確にする。
この3つを行うことで、自己分析ができていることに加えて将来のビジョンを描けているということをアピールすることができます。
実感として、他の企業に比べてもあいおいの面接官はかなり鋭いので面接に挑むに際して自己分析が甘いと突かれます。
OfferBoxのAnalyzeU+を使うとかなり高性能な自己分析を短時間でできるので、一度やってみることをお勧めします。
自己PRが簡単に作成できたり自分の強みと弱みがわかるので、これを元に面接対策を組み立てると、かなり突破への確率が上がります。
【公式サイト】https://media.careerticket.jp/
これまでの就活を通して感じたことですが、やはり入社後のイメージを明確にすることが、どの選考でもとにかく重要です。
将来像をイメージできていなければ、志望動機も浅くなってしまい、何より志望度の低さが見え透いてしまうと思います。
「自分が実際にこの会社に入社する」と仮定して、自己分析や企業研究をしてみてください。
将来像をイメージできているか否かは、選考の結果を大きく左右するはずです。
最終面接(推定倍率2倍)
この面接を通過することで、内々定を獲得することができます。
推定倍率は、2倍としました。1次面接ほど選考落ちする印象はありませんが、それでも一定数はこの選考でもお祈りされています。
質問内容は以下の通りでした。
・自己紹介
・学生時代に力を入れて取り組んだことは?
・学生時代を通して、一番挫折したことは?
・なぜ他の企業ではなく、あいおいニッセイ同和損害保険なのか?
・そもそもなぜ生保や他の金融企業ではなく、損害保険会社志望なのか?
・生保関連の企業は受けてないのか?
・入社後のキャリアイメージはできているか?
・就活の状況は?
・正直、第一志望としている企業は?
・逆質問
形式は個人面接で、時間は30分ほどで終了しました。
この面接では、「他の損害保険会社よりもあいおいニッセイ同和損害保険を志望する理由」と、「他の金融系企業よりも損害保険会社を志望する理由」という2点を注意深く問われました。
採用担当官は、最終面接まで残った見込みありの就活生が、他の会社に入社する意思があるのではないかということを危惧しているのです。当然と言えば当然ですね。
そのため、採用担当官の不安を払拭することができなければ、志望度の面でマイナス評価をつけられてしまうことは間違いありません。
関連企業との比較だけではなく、金融業界全体の企業と比較して、「あいおいニッセイ同和損害保険でなければならない理由」を明確にしておく必要があります。
そしてこれに関連する質問として、直接的に志望度を聞いてくる質問には注意してください。
第一志望か問われたら絶対に第一志望だと答えてください。それも、悩んでいるような素振りも見せずに、すぐに答えてください。一瞬のためらいが、相手にとって疑念を抱くことに繋がってしまいます。
これには、正直に答えるべきだとか、第一志望でないなら第一志望群と答えるべきだとか、色々な意見があると思います。
ただ私は、自信を持って第一志望だと答えるのが正しい選択だと考えています。
基本的に就活生というのは、企業側と比較して弱い立場にあります。特にコロナ渦の現在、買い手市場化が進み、就活生は苦しい状況を強いられています。
そのため、内々定を得るチャンスは、絶対に逃すべきではありません。
企業側にとって採用活動が命運全てを賭けるようなものではありませんが、就活生にとっては人生を左右するものです。
自分の人生の為にも、臆せずに第一志望だとアピールするようにしましょう。
あいおいニッセイ同和損害保険選考まとめ
あいおいニッセイ同和損害保険の選考フローや倍率、SPIボーダーなどについてご紹介していきましたが、いかがだったでしょうか。
保険業界の企業は、他の業界の企業以上にインターンシップ等のイベントを多く開催しています。そのため、毎年多くの就活生が保険業界の企業の選考に参加する傾向があります。
あいおいニッセイ同和損害保険も例外ではなく、各種イベントに多くの就活生が殺到している印象がありました。
自己分析・企業研究・業界研究を徹底して、選考を乗り越えてくれることを願っています。
繰り返しますが、あいおいはunistyleの選考情報が一番よくまとまっています。
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