就活ではどの企業を受けるのかということが重要な選択になります。自分の志望する業界や企業。そしてどのくらいの規模の会社かということ。就活では会社の規模もチェックしておかなければなりません。
日本には何百万という企業があります。そのうちの9割以上が中小企業であることをご存知でしょうか。名の知れた大手企業は1%にも満たない数しかありません。せっかく就職するなら大手に挑戦したいという人は多いです。しかし、大手ばかりに目を向けて就活の視野が狭くなる人もいてます。俗に大手病と呼ばれるものですが、その実態はどういったものなのでしょうか。今回は大手病とは一体どんなものかについて解説していきます。
大手病とはなにか
大手病とは、就活で大手しか受けない。もしくは大手ばかりに意識を向けることを指します。せっかくなら大手で働きたいというのは悪いことではありません。有名企業に挑戦するのはいいことです。しかし大手しか受けないというのは同時にデメリットもあります。大手病にかからないように、広い視野を持って就活に取り組みましょう。
大手しか受けない人
大手しか受けない人はプライドが高かったり、人目を気にする人が多いように感じます。大手で働いているとそのことがステータスになります。そのステータス欲しさに大手しか受けないという人もいます。
また大手は給料や待遇もかなりいいです。やりたい仕事ではなく、高待遇を求めて大手を受ける人もいます。企業研究をしないで、ただ待遇だけを求める。就活に対して怠惰な印象を受けます。
大手に挑戦すること自体は悪くないのですが、大手しか受けないのは問題です。大手しか受けない人は共通して就活にまじめに取り組んでいないという印象があります。
大手志向は正しいですか?就活では失敗する確率は高いですか?
大手志向は危険です。
というのも大手以外にも優良な中小企業はたくさんあるからです。優良な中小企業に目を向けず、大手ばかりを見るのは研究が足りていない証拠です。また受ける企業を大手だけに絞っていると就活で失敗する可能性がぐっと高まります。
大手には毎年ものすごい数の学生がエントリーしています。説明会なども開催していますが、そこで宣伝する必要のないくらい学生が集まります。規模が大きいためかなりの数の学生を採用します。しかし、受験している学生の数からすると倍率はとても高いです。大手の採用枠は狭き門です。
受けた企業すべてから内定がもらえることありません。就活ではむしろ内定の出ないことのほうが多いでしょう。何十社と受けてようやく一社内定が出るかどうかというのも珍しくありません。それを倍率の高い大手で繰り返せばどうなるか。大手企業の数自体も少ないです。内定も出にくい超難関です。大手だけに絞れば、就活全敗ということもあり得ます。
色々な企業に目を向けることも大切ですし、リスク分散をするのも大切です。大手を受けながらも中小企業にも目を向けましょう。きちんと探せば優良な企業はたくさんあります。大手だからいい。中小はだめという固定観念は捨てましょう。
逆に大手を受けないというのはアリですか?
大手病が問題視されるなかで、逆に大手を受けないのはアリだと言えます。大手だろうが中小企業だろうが、興味ない企業なら無理に受ける必要はありません。もし大手で興味のある企業があるなら、全く受けないのはもったいないです。その企業だけでも受けるようにしましゅう。
選考で勝ち残るためにはしっかりと準備をする必要があります。大手の場合、倍率も高いので準備にかける労力も膨大です。他の企業でも準備をするという労力があるのは確かです。しかし大手ほど苦労することは少ないでしょう。
学生が知らないだけで、社会人なら知っているという企業はたくさんあります。大手のように一般には知られていなくても、大手にひけをとらない企業もあります。そういった企業を見つければ、他の学生との競争も少ないです。倍率が低く、内定までの難易度が一気に下がるでしょう。視野を広げて抜け道を探せば、意外にあっさりと優良な企業に就職できるかもしれません。
他の人がやらないことをやるというのは立派な戦略です。就活を有利に進めるためにあえて大手を受けないのは有効だと言えるでしょう。
まとめ
大手企業は安定、高待遇、ネームバリューがあるなどメリットはたくさんあります。企業の規模が大きいので仕事の規模も大きいです。日本や世界を相手に仕事がしたいという野望を持っている人もいます。そんな中でただ有名だから、給料がいいからという理由で大手を受けるのは危険です。しかも大手しか受けないとなると就活に失敗するでしょう。
大手にはたくさんの人が集まります。メリットも多い分、それだけ倍率が高いです。大手病のように大手第一というだけでは内定を勝ち取るのは難しいです。就活の難易度を上げることにも繋がりかねません。また大手病は就活に対する怠けとも捉えられます。大手以外にも優良な中小企業はたくさんあるのに、それを探そうともしないのは立派な怠けです。
大手に挑戦するという気持ちは尊重されることですが、そこだけしか受けないのは問題です。きちんと就活に取り組んでいれば、自然に中小企業の良さにも気がつくでしょう。大手と中小企業をバランス良く受けていれば、就活もスムーズに進められます。大手でないとダメな理由は一体何でしょうか。大手病にかかっているかもと思ったら一度考えてみてください。
見栄やプライドを捨てれば、そんな理由は思いつかないかもしれません。大手病にかからないためにも、邪魔なプライドは捨てましょう。そして視野を広く持って就活をしていれば、大手病にかかる心配もありません。