総合商社

三菱商事は会社員のエリートかもしれないが、君はそれになりたいの?

最初に述べると三菱商事の社員は優秀だ。内定を得る就活生も優秀だ。ビジネスも多角的で利益も出てくる。ステータスも知名度も抜群で、かっこいい。非の打ち所もないと本気で思ってる。

会社員としては年収水準が一番高いし、きっと就活の最高峰で会社員のエリートだ。

そう、会社員のエリート。

三菱商事は典型的な日本の会社で実は風通しが悪いという事実を知っている人は少ない。事業を回していける、なんて考えている就活生はスタートアップや若い会社にいった方が遥かにやれる。世間とのギャップを書いていくことで、優秀な学生が少しでも三菱商事をはじめ総合商社から目を離してくれればと思う。

三菱商事は典型的な日本の会社

ガチガチの日本系企業だ。日本の会社の悪いところはそのまま継続してきた大企業、という事実を知っている人は少ない。その年収の高さで若干カモフラージュされている感があるが、実際の内部は他の会社とあまり変わらない。もちろん社員は優秀なのだけど、この日本風な会社の中で優秀な人間は力を生かしきれていない。

どういうことか?それぞれ項目ごとに書いていきたい。

ガチガチの上下関係

巨大な会社で社員数も大きい。こういう会社を統制するのは大変だが、その他多くの会社のように基本的にトップダウン。つまり上から降りてくる指示にしたがって末端の社員たちは動く。

上下関係が厳しいので、上司に意見することは難しいし、周りの顔を伺って退社しないといけない。仕事が終わって真っ先に帰るというような風土はない。必然的に残業時間も多くなっていく。

飲み会は激しくて、飲みの席のマナーばかりを学ばされることになる。スマートに飲んでいると思ったら痛い目にあう。

ここら辺で「あれ?」と思う社員は多い。

つまり日本の会社のダメなところを色濃く受け継いでいるのだ。

学閥

これをどう思うかは各自の判断に任せるが、三菱商事に入社する社員の大学はある程度決まっている。慶應が一番多いというのは有名だ。

例えば、「10階の慶應出身だけで飲もう!」なんて音頭がかかって慶應だけで飲む飲み会がある。出身者が少ない大学の社員は肩身の狭い思いをするのだ。

こういうところでいかに立ち回るか、評価されるかというのが出世にも影響してくる。

専門性がつかない

これは商社の人間の欠点と言われる。専門性がつかないのだ。例えば、商社はローテーションさせて様々な業界、職種を任される。そうすることで総合的な力を身につけさせて会社員として成長させる、ということなのだが、この時代で専門性がないで生きていくのは辛い。

会社に入れば分かるが自分に「これだ!」という専門性があるのとないのとでは安心感や社内での立ち位置などが随分と変わってくる。三菱商事に入社したはいいが、専門的な知識が身に着く前に次へとローテーションされてしまうので、腰を据えて専門性を身につけることができない。

専門性がないと転職する時に不利だ。50歳になった時に自分の専門がないと悩むのは悲劇だと思うけどどうだろう。

働かされる

ワークライフバランス、という言葉はない。総合商社にそれを求めて入って来れば痛い目にあう。残業はある。上司の顔色を伺って退社しないといけない。女性が活躍している例はまだまだ少ない。

土日だっていつ連絡が来てもいいように携帯を手放すことはできない。

要は会社員のエリートだ

三菱商事に入ることを「エリートだ」というのは間違っている。本当のエリートは自分で事業を起こすし、自分で稼ぐ手段を見つけていく。総合商社に入社しても、待ち受けているのは多くの社会人が経験するもので、もっと激しいものだ。

年収とステータスと引き換えに君が何を失うのかは問いただして欲しい思う。本当に三菱商事で会社員のエリートとして生きたいのかどうか。総合商社に入社して、成し遂げたいことが本当にあるのかどうか。それが大事だ。

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就活の名人/SPI専門家

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